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【おすすめ短編小説】観光 タイの街角にいるようなトリップ感が楽しめる短編小説【あらすじ感想】
美しい海辺のリゾートへ旅行に出かけた失明間近の母とその息子。遠方の大学への入学を控えた息子の心には、さまざまな思いが去来する――なにげない心の交流が胸を打つ表題作をはじめ、11歳の少年がいかがわしい酒場で大人の世界を垣間 […]
続きを読む【おすすめ短編小説】最後の恋 MEN’S―つまり、自分史上最高の恋。【全編あらすじと感想】
男は、とっておきの恋ほど誰にも見せない。本当の恋のクライマックスは、自分の心だけが知っている。忘れられない、忘れたくない気持ちはきっと、ひとりで大切にするものと解っているから―男たちがどこか奥のほうにしまいこんだ「本気の […]
続きを読む【おすすめ短編漫画】町田洋「夜のコンクリート」【全編あらすじと感想】
「夜のコンクリート」にある「懐かしさ」と記憶という「SF」 町田洋さんの4編からなる短編集。どの編にも通じるのは、「懐かしさ」という幼少や青年のときに出会った思い出です。あの頃の思い出やその時に感じた心の動きが、町田洋さ […]
続きを読む【おすすめ短編小説】「短編工場」12の作家の12の物語 【あらすじと感想】
読んだその日から、ずっと忘れられないあの一編。思わずくすりとしてしまう、心が元気になるこの一編。本を読む喜びがページいっぱいに溢れるような、とっておきの物語たち。2000年代、「小説すばる」に掲載された短編作品から、とび […]
続きを読む【おすすめ短編小説】いしわたり淳治「嬉しい悲鳴をあげてくれ」【全編あらすじと感想】
“「言葉」の持つエンターテイメントの可能性を開く1冊” 鈴木おさむ ショートショートとエッセイで構成される作詞家の作品。雑誌連載の一話を読んで、この人面白い、と思ったのが10年前。 隣で妻が本を手 […]
続きを読む【おすすめ短編小説】石田衣良「約束」【全編あらすじ感想】
もう一度人生を歩きだす人々におすすめしたい石田衣良の短編集 大切な誰かを失ったり、大切な自身の身体や心や夢を失ってしまった人々がもう一度大切な時間を取り戻す短編集。各編それぞれ、再生の光が眩しく照らす最後が読んでいて気持 […]
続きを読む【おすすめ短編小説】西加奈子「炎上する君」【全編あらすじと感想】
“奔放な想像力が紡ぎ出す愛らしい物語”又吉直樹 西加奈子さんの短編、設定や物語が自由闊達にどこに転がるか、そもそも彼や彼女は人間なのか?すら分からなくなってくる。けれどもコミカルに愛らしく、紡ぎ出 […]
続きを読む【おすすめビジネス書】「なめらかなお金がめぐる社会」 家入一真 小さな経済圏とクラウドファンディングの可能性について【あらすじ感想】
「なめらかなお金がめぐる社会」 家入一真 小さな経済圏と、クラウドファンディングの仕組み、日本人の経済人としてのメンタリティなど、マッチョな資本主義でなく、小さな経済圏について過去から現在、未来まで見つめた本をご紹介しま […]
続きを読む【おすすめ短編小説】「空を待つ」 西加奈子 空を眺めるようにひとの心象を眺める短編【あらすじ感想】
西加奈子さんの短編小説「炎上する君」の収められている「空を待つ」をご紹介します。空の描写が心象風景と重なる文章、届くはずのないメールが空に溶けていくような空虚な空が可能性に満ち溢れた広がりだと気づかせてくれる短編です。 […]
続きを読む【おすすめ短編小説】「河童」 芥川龍之介 世界のおかしさ。腑に落ちたかどうかわからない読後感が残る。【あらすじ感想】
芥川龍之介 河童 精神障害で収容された男が語る河童の世界。 山間の道中に男は河童と遭遇する。河童を追いかける途中に穴に落ち、気づくとそこは河童の世界だった。 河童の世界は人間と、同じような文明が存在し、同じような社会が形 […]
続きを読む【おすすめ短編小説】桃太郎 芥川龍之介 退治された鬼の気持ちを知っているか?【あらすじ感想】
芥川龍之介の解釈した桃太郎。 働きたくないから鬼退治へ向かう桃太郎 桃太郎といえば鬼退治だが鬼退治をする理由が、 おじいさんやおばあさんのように働きたくないからだという軽はずみな理由で思い立つ […]
続きを読む【おすすめ絵本】「おならうた」 谷川俊太郎 おならは最低?理屈なく笑えるおなら最高説【あらすじ感想】
「おならうた」 谷川俊太郎 いもくって ぶ くりくって ぼ すかして へ ごめんよ ば おっふろで ぽ こっそり す あわてて ぷ ふたりで ぴょ 谷川俊太郎作の「おならうた」に飯野和好が新作を加えた絵本。 […]
続きを読む【おすすめ短編小説】「水仙月の四日」 宮沢賢治 童心に戻り、雪景色にトリップさせてくれる童話【あらすじ感想】
あらすじ 水仙月の四日 宮沢賢治 水仙月の四日に、二匹の雪狼を従えた雪童子と赤い毛布をかぶった子供が雪山で出会うところから物語が始まる。目には見えない雪童子は子供にヤドリギの枝を投げてからかう。子供は不思議そうに枝を […]
続きを読む【おすすめ短編小説】「炎上する君」西加奈子 彼女たちがみつけた冒険と戦闘【あらすじ感想】
西加奈子さんの短編小説「炎上する君」の収められているタイトル編でもある「炎上する君」をご紹介します。モテずともキレキレの親友女子ふたりがバンドを組み、音楽で男をなぎ倒していく。そんなある日、足が炎上している男を見つけ2人 […]
続きを読む【おすすめ短編小説】「約束」石田衣良 大切なひとを失った悲しみと生きるすべてのひとへ【あらすじ感想】
「約束」石田衣良 親友を目の前で亡くした少年、不登校の少年が出会った不思議な老人、事故で片足をなくして以来心を閉ざしてしまった兄との絆――。大きな悲しみを乗り越え、もう一度前を向いて歩き出す決意をした人々の再生を描いた、 […]
続きを読む【おすすめ短編小説】「とかげ」 吉本ばなな 秘密を共有することでふたりはより深くなる【あらすじ感想】
吉本ばなな著 「とかげ」 希望とまでいかないけれど確かな肯定の物語 精神科医の彼と、「とかげ」と彼に呼ばれるその彼女。 不意にプロポーズを口にした彼に対し、彼女の返事はない。 返事にかえて彼女が口にしたのは、悲しい過去と […]
続きを読む【おすすめ漫画】町田くんの世界 「他人に優しくすること」が見せてくれる世界の美しさ【あらすじ感想】
アナログで不器用、 勉強もできなくて、 運動神経もない町田くん 町田くんが得意と言われることはこれといってない。 それでも町田くんはみんなに好かれ、町田くんもみんなが好き。 なぜだろう。 それは町田くんが、 人がただただ […]
続きを読む【長編小説】中村文則「教団X」世界の端から端、人間の奥の奥、フィクションがノンフィクションに出現する物語
テレビで紹介されてから、気になり書店を覗いたが、そのお店には在庫がなく、しばらく諦めていた本。 そのことを覚えていた奥さんが「辞書みたいに分厚いよ」と重い思いをして買ってきてくれました。感謝。 確かにそれ […]
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