
芥川龍之介
河童
精神障害で収容された男が語る河童の世界。
山間の道中に男は河童と遭遇する。
河童の世界は人間と、同じような文明が存在し、
ひとつ違うとすれば、河童は、
“可笑しがることを真面目に思ふ――
かう云ふとんちんかんな習慣です。 たとえば我々人間は正義とか人道とか云ふことを真面目に思ふ、 しかし河童はそんなことを聞くと、腹をかかへて笑ひ出すのです。 つまり彼等の滑稽と云ふ観念は我々の滑稽と云ふ観念と全然標準を 異にしてゐるのでせう。 僕は或時医者のチヤツクと産児制限の話をしてゐました。 するとチヤツクは大口をあいて、 鼻眼鏡の落ちるほど笑ひ出しました。”
はじめは異世界に戸惑った男も次第に河童の世界に慣れ、
河童の社会の仕組み、
河童の友人トックの自死など河童の世界を目の当たりにした男は、
しかし、
河童の世界から遊びにくる河童たちと言葉を交わすことだけを楽し
“出て行け!この悪党めが!貴様も莫迦な、嫉妬深い、猥褻な、
図々しい、うぬ惚れきつた、残酷な、虫の善い動物なんだらう。 出て行け!この悪党めが!」”
人間には精神障害とされ、河童の世界には帰れず、
これは男の精神の話だが、
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