
西加奈子さんの短編小説「炎上する君」の収められているタイトル編でもある「炎上する君」をご紹介します。モテずともキレキレの親友女子ふたりがバンドを組み、音楽で男をなぎ倒していく。そんなある日、足が炎上している男を見つけ2人は恋をする。女性ふたりが織りなす存在と恋愛、闘いの冒険譚。
炎上する男が現れた
梨田と浜中は、高校の同級の親友、男子には学徒動員、
ある日、「安定」ではなく血が滾るような「冒険」
そんなある日、
彼女らが探していたものは冒険ではなく戦闘だった
男を敵視し、
男を敵視し、
愛の反対は無関心だとしたら、
嫌いと意識する以上の否定の概念は意識すらしないということと同
きっと彼女たちが、ずっと探していたものは、
それは炎上男を見て、変化するふたりの内面と、
彼女らは、冒険の前途多難を求めていたのでなはく、
それはくしくも彼女らの敵視した男という存在だったその反動がさ
文章から人柄や物語、音楽も聞こえてくる
「梨田よ、君とバンドを組みたい」
私はビールをゆるく噴いた。
~省略~
「バンド、ということか」
私が聞くと、浜中は、
「そう。バンド。組まないか。」
と、まっすぐな目で言った。
「どうして私なのだ。」
「では聞くが、どうして私が梨田以外の人間と、バンドを組めるのか。」
わたしははっきりと、その言葉に胸を打たれた。
浜中が梨田をバンドに誘うシーン、この会話に彼女達の性格や関係、理性的な口調とは裏腹の純粋な心象が伺える。
「大東亜戦争」のふたりの会話は戦況報告のような臨場と硬さを思わせ
それは女性の会話とは思えない面白さが流れる。
そんな独特のリズムでシーンが転がり広がり飛んでいく様は音楽を
目次
- 太陽の上
- 空を待つ
- 甘い果実
- 炎上する君
- トロフィーワイフ
- 私のお尻
- 舟の街
- ある風船の落下
他の短編のあらすじは下記記事で紹介しております。
【おすすめ短編小説】西加奈子「炎上する君」【全編あらすじと感想】
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