【言葉・名言】良いものを作るために、優柔不断であることがプロフェッショナル 久住有生 左官

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 “わからない”が、たのしい

出典:プロフェッショナル 左官 久住有生

NHK番組 プロフェッショナル仕事の流儀の久住有生氏の回を紹介します。

天才左官と謳(うた)われた父に3歳から技を仕込まれ、最難関とされる京都御所の外壁修復に20歳にして携わり、今や世界中で壁を塗る屈指の左官職人・久住有生(46)に密着。カメラが捉えたのは、現場でギリギリまで迷い続ける姿。僅かでも気に入らなければ何度でも壁を剥がし、やり直す。都会のど真ん中に山寺を作るという壮大なプロジェクトでも土壇場で迷い、重大な決断を下すことに。「優柔不断」を良しとする流儀に迫る

優柔不断。それは良いこと。

久住氏は現在では国内指折りの左官として知られている。最年少、京都有数の寺院の施工を手がけるなど実績技術ともに日本のトップレベル。山高氏がどんな人かというと優柔不断の一言があてはまる。例えば、現在手がけている仕事も最後までベストな判断をするために、迷う。「わからない」が口癖だ。

幼少期、著名な左官職人の父に徹底的に技術を仕込まれた。うまく出来ないと、ご飯が遅くなる。文字通り厳しい修行のような時間を過ごし、「左官職人にはならない」とパティシエの道を志す。

進路を父に告げると父は一言「世界を見てこい」とだけ言って、久住氏を世界に行かせた。そこで出会ったガウディの建築物、サグラダファミリアの造形に圧倒された。世界から帰ってきた父が久住氏に言ったのは「ケーキは食べたらなくなる。建築はお前が死んでも残る」と言われ、パティシエから左官職人を目指すことにした。

ギリギリの状況でも、ヒントを見つける。

“震災で、壊れたのは古くからの建物。意外と近年の建物は壊れていなかった。これは予想外の結果。古くからの方法論を見直すヒントになった”

1995年、阪神淡路大震災が起き、久住氏の地元である。淡路島は多くの被害が出た。建物はこわれ、久住氏は一手に壁の修復を引き受けた。休みもあまり取らず、被災者の方からは通常のお金は受け取れないと、通常の3分の1の日当で働いた。自身の生活も厳しくなるなか、久住氏は壊れている建築物と壊れていない建築物を比べて、古くからの建築が多く壊れていることに気づいた。古くからの手法である左官の方法論も見直すヒントがあった。そのことがキッカケで久住氏は実験室のような場所を作り、あらゆる土を試す研究に力を入れだした。

壁は愛されてこそ。自分の判断では作らない。

久住氏の施工現場のシーンで、施主と最終的な壁の判断のやり取りがある。久住氏は最後は施主の判断に委ねる。職人として磨いた技術や美意識こそあれ、最後はその壁はお客さんのものであり、お客さんに愛されてこそ壁の価値だと考える。

“「壁は愛されてこそ。」”

施主の判断は直に壁を見てから変わることももちろんある。1時間前にOKと言っていた。壁にもう少しこうしてくれと言われたとき、壁はもう乾いていて修正が難しくなる。それでも要望にできるだけ応える。

良いものを作りたい人の集まり。

また、時間のかかる作業を終えた壁が狙った通りにいかなかった部分があったときも、いまからやり直すと、またはじめからやり直すことになる。迷い悩んだが、壁を剥がしやり直すことを決めた。

そのとき、久住氏の左官チームの反応が印象的だった。

壁を剥がす作業に取り掛かるときのドリルを「では親方からまずは剥がしてもらいましょう」と笑いのあるなか壁を剥がし始めた。

“みんな、やり直すと言っても嫌な顔をする人はいない。良いものを作りたい人の集まりだから”

久住氏が優柔不断であるのは最後まで「良いもの」を作りたいという1点において、最後まで最良の判断を考えているから。


by unsplash

“良いものを作るために、優柔不断であることがプロフェッショナル。”

仕事においていかに「優柔不断」であることが大事かを久住氏から教えられた気持ちでこの回を見終えました。最後に決まりの締めで語るプロフェッショナルとはの上記の言葉にもその精神が垣間見えます。

番組情報・書籍紹介

NHKサイトからも久住有生の回が観ることができますので御覧ください。

久住氏の父、久住章氏の書籍をご紹介します。ご興味のある方はどうぞ御覧ください。

 

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