きょう、 7月28日 に生まれたひとの言葉

【言葉】環世界、多元的に相対的に世界をとらえると主観から離れられる

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環世界、という言葉、考え方があります。

生き物それぞれがそれぞれの知覚によって世界を捉えている、つまり世界はそれぞれによって見え方聞こえ方、感じ方が違うということです。

環世界(かんせかい、Umwelt)はヤーコプ・フォン・ユクスキュルが提唱した生物学の概念。環境世界とも訳される。 すべての動物はそれぞれに種特有の知覚世界をもって生きており、その主体として行動しているという考え。ユクスキュルによれば、普遍的な時間や空間(Umgebung、「環境」)も、動物主体にとってはそれぞれ独自の時間・空間として知覚されている。動物の行動は各動物で異なる知覚と作用の結果であり、それぞれに動物に特有の意味をもってなされる。ユクスキュルは、動物主体と客体との意味を持った相互関係を自然の「生命計画」と名づけて、これらの研究の深化を呼びかけた。

Wikipedia

環世界についての詳細は、下記のユクスキュルの書籍に紹介されています。

なぜ環世界を取り上げたのか?

なぜ環世界を取り上げたのか?

自分自身への関心度が高まることでネガティブなループにつながる状況がひとにはあります。

環世界とは生き物それぞれがそれぞれの知覚によって世界を認識していること。そして、それぞれの世界を持っているということ。
つまり、主観的に生きている私たちの思考回路を、環世界という概念を知ることで、客観性を持たせてくれるきっかけに。

つまり世界を相対化させてくれる。

そのことによって考え悩んでいた事柄から少し距離が離れて見つめることができる。

そんな言葉であるので取り上げました。

この言葉から何を学べるか?

環世界を知ることで何を学べるか?

「世界を取り巻くあらゆる生き物、もしくは人間が自分とは違う」ということがわかる。

そのことがわかるだけで自分の考えやこだわりに固執することが抑えるヒントがあると考えます。

誰がつくった言葉?

ユクスキュルというドイツの生物学者がつくった言葉です。

ヤーコプ・ヨハン・バロン・フォン・ユクスキュル(Jakob Johann Baron von Uexküll、1864年9月8日(ケブラステ) – 1944年7月25日(カプリ島))は、エストニア出身のドイツの生物学者・哲学者である。それぞれの動物が知覚し作用する世界の総体が、その動物にとっての環境であるとし、環世界説を提唱。動物主体と環世界との意味を持った相互交渉を自然の「生命計画」と名づけて、これらの研究の深化を呼びかけた。また生物行動においては目的追求性を強調し、機械論的な説明を排除した。

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環世界をたとえると?

たとえば、マダニというダニの生態を例に環世界を解説しています。

このダニは動物の血を吸って栄養を摂取しますが、見ることも聞くこともできません。

どうやって食事にありつくのか?

ダニは、哺乳類が発する臭いで近づいてきたことを感じ取り、動物の体温を位置を感じ取り、下を歩く動物の上へ、木から飛び降ります。

そして動物の血を吸うのです。

つまり、ダニの世界には目で見る色や耳で聞く音がありません。匂いと温度で世界を捉えていいます。

人間とはまったく違う世界をダニは生きています。

マダニというダニの一種には視覚・聴覚が存在しないが嗅覚、触覚、温度感覚がすぐれている。この生き物は森や茂みで血を吸う相手が通りかかるのを待ち構える。相手の接近は、哺乳動物が発する酪酸の匂いによって感知される。そして鋭敏な温度感覚によって動物の体温を感じ取り、温度の方向に身を投じる。うまく相手の体表に着地できたら手探りで毛の少ない皮膚を探り当て、生き血というごちそうにありつく。この生き物にとっての世界は見えるものでも聞こえるものでもなく、温度と匂いと触った感じでできているわけである。しかし血を提供する動物は、ダニの下をそう頻繁に通りがかるわけではない。マダニは長期にわたって絶食したままエサを待ち続ける必要がある。ある研究所ではダニが18年間絶食しながら生きていたという記録がある。

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他の生き物ですと、コウモリなどは自身の超音波の反響で周囲を把握しています。

コウモリの特質から、コウモリは口から超音波を発し、その反響音をもとに周囲の状態を把握している(反響定位)。コウモリは、この反響音をいったい「見える」ようにして感じ取るのか、それとも「聞こえる」ようにして感じ取るのか、または全く違ったふうに感じているのか(ひょっとすると何ひとつ感じていないかも知れない)。ネーゲルが問うているのは、こうしたコウモリ自身の主観的経験である。

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環世界を知ることで、多元的に相対的に世界をとらえることができる

それぞれの捉え方がある、つまり多元的に、相対的に自分を含めた世界があるということを認識することで、たとえば次のようなことで、考えや行動に良い影響を与えてくれるかもしれません。

  • 相対的にとらえると、主観から離れられ、気が楽になる
  • 課題解決の際に、事例収集しやすい
  • そもそもそれは課題なのか?など課題についても思考しやすい

参考情報の紹介

アインシュタインの言葉

世界を相対的にとらえる、という視点から考えると、アインシュタインの相対性理論についての言葉が思い出されます。

可愛い女の子と一時間一緒にいると、一分しか経っていないように思える。熱いストーブの上に一分座らせられたら、どんな一時間よりも長いはずだ。相対性とはそれである。

アインシュタインの厳選57の名言から学ぶ【人生と仕事の哲学】

多元的宇宙という物理学の説

環世界とは多元的に世界をとらえる、という視点からですと、想起できる言葉として、「多元的宇宙論」多元的宇宙、Multiverseがあります。

つまり、universe、宇宙、universal、全般、といった全体をひとくくりにする、ひとつの世界にするような言葉とは反対に、

Multiverse、多元的宇宙、世界はいくつもあるよね、という考え方をこの言葉には含まれています。

多元宇宙論とは、複数の宇宙の存在を仮定した理論物理学による論説である。

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写真家 星野道夫の言葉

また、写真家の星野道夫さんの言葉には、都会的な暮らしとは違う、自然のなかで暮らす生き物をつづった言葉も、現代人の自分たちとは違う世界を感じさせてくれます。

ぼくたちが毎日を生きる瞬間、
もうひとつの時間が、
確実にゆったりと流れている

星野道夫公式サイト
星野道夫公式サイト

子どものころに見た風景が、ずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり、勇気を与えられたりすることがきっとある。

没後20年 特別展 星野道夫の旅 「旅をする木」

ある夜アラスカの氷河の上で、友人と今にも降ってきそうな星の下で話をしている。
「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。 例えば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろう。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるか?って」
「写真を撮るか、もし絵が上手かったらキャンパスに描いて見せるか、いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな。」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって・・・・ その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」

星野道夫、エッセイ「旅をする木」内の「もう 1 つの時間」

美学者 伊藤亜沙の書籍

美学者、伊藤亜沙さんの書籍、「目の見えない人は世界をどう見ているのか」というものがあります。

人間が世界をとらえるひとつの知覚である視覚がないひとの世界とは?視点を変えるのではなく、視点自体がなくなることで新たに生まれる「視覚」がある。

私たちは日々、五感――視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚――からたくさんの情報を得て生きている。
中でも視覚は特権的な位置を占め、人間が外界から得る情報の八~九割は視覚に由来すると言われている。
では、私たちが最も頼っている視覚という感覚を取り除いてみると、身体は、そして世界の捉え方はどうなるのか――?
美学と現代アートを専門とする著者が、視覚障害者の空間認識、感覚の使い方、体の使い方、
コミュニケーションの仕方、生きるための戦略としてのユーモアなどを分析。
目の見えない人の「見方」に迫りながら、「見る」ことそのものを問い直す。

目の見えない人は世界をどう見ているのか

他に参考できる情報

暇と退屈の倫理学 人間らしい生活とは何か?
暇についての考察のなかで、環世界についての言及と、人間は環世界から別の環世界に容易に移動できる存在だと規定し、その自由度が退屈、暇という概念をつくったと指摘。


ソロモンの指環 動物行動学入門
ノーベル賞受賞の動物行動学者ローレンツが、けものや鳥、魚たちの生態をユーモアとシンパシーあふれる筆致で描いた、永遠の名作。動物の行動についての一般の人でもわかりやすく解説してくれる古典。


カフカの「変身」
ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男。謎は分からぬまま、日常がすぎていく。次第にまるで存在しなかったように離れていく家族との距離。レポートのような文体が与える淡々とした世界。文学だからこそなしえる世界のひとつ。


52ヘルツのクジラ

「世界でもっとも孤独な鯨」と言われいて実在のクジラ。星野道夫のように、そんな生き物がこの世界にいる、ということを知るだけで自分の世界は変わってしまう。

52ヘルツの鯨(52ヘルツのくじら、英語: 52-hertz whale)は、正体不明の種の鯨の個体である。その個体は非常に珍しい52ヘルツの周波数で鳴く。この鯨ともっとも似た回遊パターンをもつシロナガスクジラ[1]やナガスクジラ[2]と比べて、52ヘルツは遥かに高い周波数である。この鯨はおそらくこの周波数で鳴く世界で唯一の個体であり、その鳴き声は1980年代からさまざまな場所で定期的に検出されてきた。「世界でもっとも孤独な鯨」とされる。

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相対的にとらえるための学習法

ものごとを相対的にとらえるためには、複数のことについて知っていることが重要です。複数のことを比較して、相対的に判断することができます。

現在で一般教養としての言葉として使われる「リベラルアーツ」というアプローチや、

時間軸でとらえる歴史、

違う生物を知る、動物行動学など学問など、

多種多様な知識を得ることで自分がとらえる世界をアップデートできることがあります。

また、単純な学習法についても、この複数情報から相対的に判断する考え方は活用できます。

これは、「帰納法」つまり、さまざまな事実や事例から導き出される傾向をまとめあげて結論につなげる論理的推論方法のアプローチです。

たとえば、一分野についての「センス」という言語化しづらい感覚的な学習法についてもやはり、ある程度のその分野の王道の情報をインプットすることの必要性を指摘しています。
センスの学習方法についての書籍「センスは知識からはじまる」

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現在収録の著名人

アインシュタイン
「何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない。」

アントニオ猪木
イビチャ・オシム
ウォルトディズニー
ウサイン・ボルト
エジソン
オードリー・ヘップバーン
ガンジー
ゲーテ
「人生において重要なのは生きることであって、生きた結果ではない。」

ココ・シャネル
シェイクスピア
ジョン・レノン
スティーブ・ジョブズ
タモリ
チャップリン
ドラえもん
ナイチンゲール
ニーチェ
ビートたけし
ピカソ
ビル・ゲイツ
ヘレン・ケラー
ボブ・マーリー
マザー・テレサ
マリリン・モンロー
「もし私がすべてのルールを守ってたら、成功なんてしていなかったでしょうね。」

リンカーン
伊坂幸太郎
羽生善治
「「いかに戦うか」は大局観にかかわるが、その具体的な戦略は事前研究が決め手になる。事前にしっかり準備して万全の態勢で、対局に臨んでくる人は強い。」

岡田武史
岡本太郎
「自分に能力がないなんて決めて、引っ込んでしまっては駄目だ。なければなおいい、今まで世の中で能力とか、才能なんて思われていたものを越えた、決意の凄みを見せてやる、というつもりでやればいいんだよ。」

夏目漱石
「あらゆる芸術の士は、人の世をのどかにし、人の心を豊かにするがゆえに尊い。」

芥川龍之介
宮崎駿
宮沢賢治
孔子
高田純次
坂本龍馬
手塚治虫
「好奇心というのは道草でもあるわけです。確かに時間の無駄ですが、必ず自分の糧になる。」

所ジョージ
松岡修造
相田みつを
太宰治
中田英寿
長渕剛
武田信玄
野村克也
矢沢永吉
落合博満
明石家さんま
白洲次郎
松本人志
西郷隆盛
吉田松陰
老子
ソクラテス
志村けん
勝海舟
ブルース・リー
「本当に人生を愛しているなら、時間を無駄にするな。人生は時間でできているのだから。」

サン・テグジュペリ ※
「計画のない目標は、単なる願い事にすぎない。未来とは、あなたが予測するものではなく、自分で可能にするものだ。」

ヘミングウェイ ※
「ただ動いているだけでは、行動とは言えない。」

キング牧師 ※
「人は死んでも、その人の影響は死ぬことはない。」

ハンナ・アーレント ※
柳田國男 ※
「うずもれて一生終わるであろう人に関する知識を残すのが民俗学。」


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