きょう、 生まれたひとの言葉

三島由紀夫の厳選52の名言から学ぶ【人生と仕事の哲学】

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三島由紀夫、ノーベル文学賞候補にもなった作家です。文学の他にも俳優や劇作家など幅広く活動していました。

「金閣寺」、「潮騒」などの作品はいまも多くの方に読まれています。

「生きることが難しいなどといふことは何も自慢になどなりはしないのだ」

16歳でデビューした作家でもある三島由紀夫は、早くから文学から演劇などの分野で活動します。

幼少の虚弱体質もあったのか、晩年にかけては、マッチョイズムというのか若さや強さにある美しさに惹かれていきます。

古き日本、天皇を愛した人物として最後は自決でもって人生と自身の手で終わらせます。

生まれがちょうど日本の年号が昭和になる時期と近く、彼の人生と昭和の激動の時代が重なっています。

彼のキャリアや思想には昭和の日本が抱えた問題が少なからず影響していることからも昭和の代表的な作家としていまも語り継がれいてる人物です。

彼の憧れた強さは、読む人を選ぶほど研ぎすまれたものがありますが、彼の言葉には、ひとにとって大切なこと、そのことに気づくことについて、多くのことを教えてくれます。

三島由紀夫の人生や仕事に対しての哲学的な言葉から厳選した名言集を紹介します。

三島由紀夫はどんなひと?

三島 由紀夫は、日本の小説家、劇作家、俳優、ボディービルダー、随筆家、評論家、政治活動家。本名は平岡 公威。東京府東京市四谷区出身。 戦後の日本文学界を代表する作家の一人であると同時に、ノーベル文学賞候補になるなど、日本語の枠を超え、日本国外においても広く認められた作家である。

Wikipedia

三島由紀夫を物語るエピソード

  • 父とは文学活動において大学時代まで軋轢があった。
  • 16歳で文壇へのデビュー作となる『花ざかりの森』を発表。
  • 川端康成は三島を認め、三島由紀夫は川端康成を敬愛していた。
  • 幼少時、虚弱体質だったコンプレックスからボディビルを始めた。
  • 晩年は、古き日本への憧れを強めていいく。
  • 天皇制への格段な思い入れもあり自身を「皇国主義者」と名乗っていた。
  • 1970年、自衛隊市ヶ谷 駐屯地で、割腹自殺、「三島事件」と呼ばれた。

参考:Wikipedia

西暦 日付 年齢 エピソード・実績
1925年 1月14日 0歳 誕生
1931年   6歳 学習院初等科に入学。絵本、世界童話、小川未明、鈴木三重吉などを愛読。風邪のため学校は休みがち。
1938年   13歳
3月に初めての小説「酸模(すかんぽ)――秋彦の幼き思ひ出」、「座禅物語」、詩篇「金鈴」、俳句を『輔仁会雑誌』(161号)に発表。
1941年   16歳
「花ざかりの森」を書き上げ、清水の同人月刊誌『文藝文化』に「花ざかりの森」を発表。ペンネームを三島由紀夫とする。
1945年   20歳
学徒動員に伴い、1月から「東京帝国大学勤労報国隊」として群馬県新田郡太田町の中島飛行機小泉製作所に勤労動員。『文藝』(5・6月合併号)に「エスガイの狩」を発表。初めての原稿料を得る。
1947年   22歳 東京大学法学部法律学科卒業。高等文官試験合格。大蔵省に初登庁。大蔵事務官に任官され、銀行局国民貯蓄課に勤務。
1956年   31歳 「金閣寺」を『新潮』に連載。
1968年   43歳 「楯の会」を正式結成。
1970年   45歳
11月25日に「楯の会」メンバー4名と共に陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地・東部方面総監部にて益田兼利総監を拘束し、バルコニーで演説(三島事件)。森田必勝と共に割腹自決。

三島由紀夫が東大生と論議する映像は作品化されています。

こちらNETFLIX・Amazonプライムビデオ(月額500円ほど)でも鑑賞できます。

三島由紀夫の人生の名言 -強さとはなにかを教えてくれる言葉

「個性などというものは、はじめは醜い、ぶざまな恰好をしているものだ。」

ボディビルダーになるほど、強さに憧れた三島由紀夫。

彼のこの言葉と、彼自身の外見や思想と照らし合わせると、個性とは何かを考えさせられます。

三島由紀夫の言葉から、自分の人生について考えさせられる名言を紹介します。

アイデンティティーとは指紋である。最終的に一つあればいいんだ。

 

あらゆる種類の仮面のなかで、「素顔」といふ仮面を僕はいちばん信用いたしません。

 

この世には最高の瞬間といふものがある。この世における精神と自然との和解、精神と自然との交合の瞬間だ

 

この世に一つ幸福があれば必ずそれに対応する不幸が一つある筈だ

 

この世のもっとも純粋な喜びは、他人の喜びをみることだ。

 

そもそも男の人生にとって大きな悲劇は、女性というものを誤解することである。

 

音楽の美は、その一瞬の短さにおいて生命に似ている。

 

何のために生きてゐるかわからないから生きてゐられるんだわ。

 

決定されているが故に僕らの可能性は無限であり、止められているが故に僕らの飛翔は永遠である。

 

潔癖さといふものは、欲望の命ずる一種のわがままだ

 

個性などというものは、はじめは醜い、ぶざまな恰好をしているものだ。

 

好奇心には道徳がないのである。もしかするとそれは人間のもちうるもっとも不徳な欲望かもしれない。

 

幸福がつかの間だという哲学は、不幸な人間も、幸福な人間も、どちらも好い気持ちにさせる力を持っている。

 

時の流れは、崇高なものを、なしくずしに、滑稽なものに変えてゆく。

 

嫉妬こそ生きる力だ

 

人間、正道を歩むのはかえって不安なものだ。

 

人間に忘却と、それに伴う過去の美化がなかったら、人間はどうして生に耐えることができるだろう。

 

人間はあやまちを犯してはじめて真理を知る。

 

人生とは何だ? 人生とは失語症だ。世界とは何だ? 世界とは失語症だ。歴史とは何だ?歴史とは失語症だ。芸術とは? 恋愛とは? 政治とは? 何でもかんでも失語症だ。

 

人生には濃い薄い、多い少ない、ということはありません。誰にも一ぺんコッキリの人生しかないのです。

 

生きることが難しいなどといふことは何も自慢になどなりはしないのだ

 

生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。

 

善意も、無心も、十分人を殺すことのできる刃物である

 

動物になるべき時には、ちゃんと動物になれない人間は不潔であります。

 

忘却の早さと、何事も重大視しない情感の浅さこそ人間の最初の老いの兆しだ。

 

僕は詩人の顔と闘牛師の体とを持ちたい。

 

本当の美とは人を黙らせるものであります。

 

目標をめざして努力する過程にしか人間の幸福は存在しない。

 

理想的な「他人」はこの世にはないのだ。滑稽なことだが、屍体にならなければ、人は「親密な他人」になれない

 

裏切りは、かならずしも悪人と善人のあひだでおこるとはかぎらない

 

力を持たない知性なんて、屁の役にも立たない。

 

老夫妻の間の友情のようなものは、友情のもっとも美しい芸術品である。

 

「・・・したい」などという心はみな捨てる。その代わりに、「・・・すべきだ」ということを自分の基本原理にする。そうだ、ほんとうにそうすべきだ。

 

なぜ大人は酒を飲むのか。大人になると悲しいことに、酒を呑まなくては酔へないからである。子供なら、何も呑まなくても、忽ち遊びに酔つてしまふことができる

 

ほしいものが手に入らないといふ最大の理由は、それを手に入れたいと望んだからだ

 

何か、極く小さな、どんなありきたりな希望でもよい。それがなくては、人は明日のはうへ生き延びることができない

 

空虚な目標であれ、目標をめざして努力する過程にしか人間の幸福が存在しない

 

自分の顔と折合いをつけながら、だんだんに年をとってゆくのは賢明な方法である。

 

親しくなればなるほど礼節をわきまえるのが理想の人間関係である。

 

生まれて来て何を最初に教わるって、それは「諦める」ことよ。

 

「強み」とは何か。知恵に流されぬことである。分別に溺れないことである

 

センスとは相手の気持ちを読みとること、ただそれのみだ。

 

何を守ればいいんだと。ぼくはね、結局文化だと思うんだ

 

芸術家といふのは自然の変種です

 

現状維持というのは、つねに醜悪な思想であり、また、現状破壊というのは、つねに飢え渇いた貧しい思想である。

 

個人が組織を倒す、といふのは善である

 

真の危険を犯すものは理性であり、その勇気も理性からだけ生れる

 

天才というものは源泉の感情だ。そこまで堀り当てた人が天才だ

 

賭けとは全身全霊の行為である。百万円持っていた人間が、百万円を賭け切るときにしか、賭けの真価はあらわれない。

 

無秩序が文学に愛されるのは、文学そのものが秩序の化身だからだ。

 

あらゆる文章は形容詞から古くなっていく。

 

精神を凌駕することのできるのは習慣という怪物だけなのだ。

 

三島由紀夫の人生と仕事の名言が溢れ出ている書籍

花ざかりの森・憂国

“二・二六事件で逆賊と断じられた親友を討たねばならぬ懊悩(おうのう)に、武山中尉は自刃を決意する。夫の覚悟に添う夫人との濃厚極まる情交と壮絶な最期を描く、エロスと死の真骨頂「憂国」。16歳の実質的デビュー作「花ざかりの森」、著者の生涯にわたる文学的テーマを内包した「中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜萃」等13編。 多彩な魅力の自選短編集。三島自身の解説を付す。”

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葉隠入門

「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」の一句で名高い「葉隠」は、死を中核に据えた、自由と情熱の書である。三島は“わたしのただ一冊の本”と呼んで心酔した。「葉隠」の濶達な武士道精神を今日に甦らせ、乱世に生きる〈現代の武士〉たちの常住坐臥の心構えを説いたこの『葉隠入門』は、人生論であり、道徳書であり、三島自身の文学的思想的自伝でもある。「葉隠」の現代語訳を付す。

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金閣寺

“「美は……美的なものはもう僕にとっては怨敵なんだ」。吃音と醜い外貌に悩む学僧・溝口にとって、金閣は世界を超脱した美そのものだった。ならばなぜ、彼は憧れを焼いたのか? 現実の金閣放火事件に材を取り、31歳の三島が自らの内面全てを託した不朽の名作。血と炎のイメージで描く〈現象の否定とイデアの肯定〉──三島文学を貫く最大の原理がここにある。 巻末に用語、時代背景などについての詳細な注解、佐伯彰一、中村光夫、恩田陸による解説、さらに年譜を付す。”

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三島由紀夫の人生と仕事の名言では学び足りない方へ

三島由紀夫は太宰治の文学が嫌いだったと直接言ったそうです。

笑われて、笑われて、つよくなる。

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ジョージ・オーウェル
自分の鼻先にあるものを見るためには、絶えざる奮闘が必要なのだ。

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