きょう、 生まれたひとの言葉

室生犀星の厳選10の名言と5つの詩から学ぶ【人生と仕事の哲学】

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室生犀星は、日本の作家です。

俳句、詩、小説まで幅広い作品をつくりました。

芥川龍之介も室生犀星の感性溢れる言葉に一目置いていました。

「人は決して倖(しあわ)せを避けて通る者ではない、花を見ないで道を通ることはできない。」

「抒情小曲集」の故郷への想い、「愛の詩集」の周囲のひとびとへの愛に触れた作品など瑞々しい感性をもつ室生犀星が上京し、都会に揉まれていく様も言葉にしていきます。

どんな場所や環境であれ、道に咲く花のそばを通らないひとのほうが少なく、小さな幸せに気づくことは誰にでもできる、彼の言葉はひとにとって大切なこと、そのことに気づくことについて、多くのことを教えてくれます。

室生犀星の人生や仕事に対しての哲学的な言葉から厳選した名言集を紹介します。

室生犀星はどんなひと?

室生 犀星は、日本の詩人・小説家。別号に「魚眠洞」、「魚生」、「殘花」、「照文」。石川県金沢市生まれ。別筆名に「秋本健之」。 姓の平仮名表記は、「むろう」が一般的であるが、犀星自身が「むろう」「むろお」の双方の署名を用いていたため、現在も表記が統一されていない。

Wikipedia

参考:Wikipedia

室生犀星の作品「蜜のあわれ」が映像作品化されています。

こちらAmazonプライムビデオ(月額500円ほど)でも鑑賞できます。

室生犀星の人生の名言 -小さな幸せに気づくことの大切さを教えてくれる言葉

室生犀星の言葉と詩は小さな幸せについて教えてくれます。

自分の人生について考えさせられる名言を紹介します。

けふ(=きょう)はえびのように悲しい

ふるさとは遠きにありて思うもの そして悲しくうたうもの

もし平静に死にたかったら、人間は有名にならないほうが良い。

他人を正視しない目は卑怯だ。わざとらしい凝視をする奴は、内面に虚偽を持った奴だ。

一人の喜びは、決して一人のみに限られたものではない

だめな人間をだめだというふうに打っちゃって置いても、そいつが一人で歩いて行くのをさまたげてはならない。

人は決して倖(しあわ)せを避けて通る者ではない、花を見ないで道を通ることはできない。

明日のことが分からないということは、人の生きる愉しさをつないでゆくものだ。

われ張りつめた氷を愛す、かかる切なき思いを愛す、われその虹のごとく輝けるを見たり、かかる花にあらざる花を愛す、われ氷の奥にあるものに同感す、その剣のごときもののなかにある熱情を感ず、われはつねに狭小なる人生に住めり、その人生の荒涼のなかに呻吟せり、さればこそ張りつめたる氷を愛す、かかる切なき思いを愛す

お金というものは人間の悲しみに必要である。

続いて、室生犀星の4つの詩を紹介します。

朝を愛す

僕は朝を愛す
日のひかり満ち亙る朝を愛す
朝は気持が張り詰め
感じが鋭どく
何物かを嗅ぎ出す新しさに餓ゑてゐる
朝ほど濁らない自分を見ることがない、
朝は生まれ立ての自分を遠くに感じさせる
朝は素直に物が感じられ
頭はハツキリと無限に広がつてゐる
木立を透く冬の透明さに似てゐる。
昂奮さへも静かさを持つて迫つて来るのだ。
朝の間によい仕事をたぐりよせ、
その仕事の精髄を掴み出す快適さを感じる。
自分は朝の机の前に坐り、
暫らく静かさを身にかんじるため
動かずじつとしてゐる。
じつとしてゐる間に朝のよい要素が自分を囲ひ。
自然のよい作用が精神発露となる迄、
自分は動かず多くの玲瓏たるものに烈しく打たれてゐる。

朝の歌

こどものやうな美しい気がして
けさは朝はやくおきて出た
日はうらうらと若い木木のあたまに
すがらしい光をみなぎらしてゐた
こどもらは喜ばしい朝のうたをうたつてゐた
その澄んだこゑは
おれの静かな心にしみ込んで来た
おお 何といふ美しい朝であらう
何といふ幸福しやはせを予感せられる朝であらう

雨の詩

雨は愛のやうなものだ
それがひもすがら降り注いでゐた
人はこの雨を悲しさうに
すこしばかりの青もの畑を
次第に濡らしてゆくのを眺めてゐた
雨はいつもありのままの姿と
あれらの寂しい降りやうを
そのまま人の心にうつしてゐた
人人の優秀なたましひ等は
悲しさうに少しつかれて
いつまでも永い間うち沈んでゐた
永い間雨をしみじみと眺めてゐた

汚れにも生きられる

凡ては僕の中にあるのだ
高いものや 善良よきものや 深いものや
また卑しい低いものさへ潜んでゐるのだ
僕は毎日いやしいものを追ひ出す
清潔なさわやかなものをとり容れるのだ
この宇宙のさまざまな感情
さまざまな汚れたものの一部に
その空気にも生き泳いでゐるのだ

パンを求めゆくの道なり
狂気にもなる道だ
電車と自働車とに埋るるの道なり
道は正直なり
人間が人間の
たましひの踏み潰されるところだ
太陽と月光との道であり
われと君との道であり
むしけらの道でもある
ときにふるさとの愛
あきらかに夏は
その道の上に落ちる
母と父と
愛の湧くところの道だ

室生犀星の人生と仕事の名言が溢れ出ている書籍

愛の詩集

わたしは何を得ることであらう わたしは必らず愛を得るであろう…どんなに永い間 寂しかつたといふことを しづかに物語り感動するであろう 初刊のデザインを模した装丁で再刊。

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室生犀星詩集

“本書では、“ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの”のフレーズで知られる「小景異情」に代表される初期抒情詩を集めた『抒情小曲集』をはじめ、『愛の詩集』『女ごのための最後の詩集』など十四の詩集から百五十二篇を収録。七十二年に及ぶ詩人の生涯とその魅力を伝えるオリジナル版。 ”

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室生犀星句集

“犀星が生前編んだ四句集及び随筆集収戴の句を中心に610句を収録。”俳魔”を友とした生涯! 現代の読者に捧げる待望の犀星句集! ◆特別書下ろし 犀星俳句観賞収録 川上弘美・作家「隣人になりたいひと」”

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室生犀星の人生と仕事の名言では学び足りない方へ

室生犀星のおすすめ作品を紹介しております。

室生犀星おすすめ作品リスト_青空文庫で5分で読める詩・小説・エッセイ

室生犀星と芥川龍之介は親友です。

互いに友人であることの喜びと、同時に作家として鼓舞される存在でした。芥川龍之介の死はその後の室生犀星の作家人生にも大きく影響を与えます。

幸福とは幸福を問題にしない時をいう。

我々はしたいことの出来るものではない。ただ、出来ることをするものである。

芥川龍之介の厳選12の名言から学ぶ【人生と仕事の哲学】

同じく、室生犀星と親友の詩人、萩原朔太郎。

「人生ではアマチュアであることが、また1つの職業である。」

萩原朔太郎の厳選28の名言から学ぶ【人生と仕事の哲学】

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