きょう、 12月02日 に生まれたひとの言葉

萩原朔太郎の厳選28の名言から学ぶ【人生と仕事の哲学】

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萩原朔太郎、「日本近代詩の父」と称される詩人。です。

「月に吠える」、「青猫」などの作品はいまも多くの方に読みつがれています。

「詩は悦ばしいものであるけれど、詩を求める人生は幸福ではない。」

日本近代詩の父」と称される詩人の萩原朔太郎ですが、彼の言葉には悲哀に満ちた絶望感のある言葉が多くあります。

一見、世捨てな発言なのかなと思いきや、暗い底から星を見上げるような強さや美しさが読後に残るのは彼の詩性だからこそなのかもしれません。

絶望の底から上を見上げると星が輝く、また明日も生きてみるかと思わせてくれる、彼の言葉はひとにとって大切なこと、そのことに気づくことについて、多くのことを教えてくれます。

萩原朔太郎の人生や仕事に対しての哲学的な言葉から厳選した名言集を紹介します。

萩原朔太郎はどんなひと?

萩原 朔太郎(はぎわら さくたろう、1886年(明治19年)11月1日 – 1942年(昭和17年)5月11日)は、日本の詩人。大正時代に近代詩の新しい地平を拓き「日本近代詩の父」と称される。この他、『蝶を夢む』、『萩原朔太郎詩集』、それらを集成した『定本青猫』がある。これらの作品は、口語体によって書かれ、高村光太郎と共に「口語自由詩の確立者」とされる。一方、実生活上では医師の長男でありながら、生涯定職に就かなかった負い目の意識や、2度の離婚。最初の離婚にまつわる家庭内のいざこざが原因で次女に知的障害が残るなど、過失の意識を強めていった。1934年6月に刊行された『氷島』では、全篇漢文調の文語体を用いて、寂寥と懐疑の情を訴えている。この作品を巡っては、評価は好悪まったく二分されている。最後の詩集は、散文詩と抒情詩(行わけ詩)をまとめた綜合詩集『宿命』であった。

Wikipedia

萩原朔太郎を物語るエピソード

  • 父親は東大の医学部を首席で卒業、お母さんに溺愛さるなど比較的良家に生まれた。
  • 病弱かつ神経質で孤独を好んだ。
  • 学業は中学で落第し、高校受験失敗、熊本の高校在学中落第、岡山の高校に転校し落第。大学は退学。再入学し退学。その後、京大を受験も不合格。早稲田受験も途中で断念。
  • そのまま家にいつき、詩を書きながら、マンドリンを弾く日々が続く
  • 芥川龍之介との交流。同じ東京の田端に住んでた時があり、ある朝、芥川龍之介が萩原朔太郎の詩を「寝床」で読んで、感激のあまり、寝巻きのまま朔太郎の家まで走ってきて「良かったよ」と伝えたそう。
  • 第一詩集『月に吠える』が森鴎外の絶賛を受けて詩壇の寵児となる。
  • 口語体によって書かれた作品、『蝶を夢む』、『萩原朔太郎詩集』、それらを集成した『定本青猫』から、高村光太郎と共に「口語自由詩の確立者」と呼ばれる。
  • 北原白秋に次いで文化学院で教鞭を取った。
  • 孤独を好む幼少ではあったが、作家時代には、室生犀星、山村暮鳥、森鷗外、若山牧水、谷崎潤一郎、芥川龍之介、三好達治、堀辰雄、梶井基次郎など同年代の作家との親交があった。
  • 強迫観念が激しく、門を出る時、いつも左の足からでないと踏み出さなかった。
  • 意思とは反対の行動言動をしてしまう衝動に駆られる。友達に「お前のこと大好きだって言いたい時に、このバカ野郎と言ってしまう」など。
  • 強迫観念や反対衝動などは年を経て弱まり、生きるのがずいぶん楽になってきたそう。しかし、同時に創作能力も衰えてきてしまったそう。

参考:Wikipedia

西暦 日付 年齢 エピソード・実績
1886年 11月1日 0 誕生。
1900年   14 旧制県立前橋中学校(現・群馬県立前橋高等学校)に入学した頃から従兄弟に短歌を教わる。
1900年   14 在学中に級友と共に『野守』という回覧雑誌を出して短歌を発表。
1903年   17 与謝野鉄幹主宰の『明星』に短歌三首が掲載され、石川啄木らと共に「新詩社」の同人となる。
1913年   27 北原白秋の雑誌『朱欒』に初めて「みちゆき」ほか五編の詩を発表したのは
1913年   27 室生犀星(作家)と知り合い、室生とは生涯の友となる。
1914年   28 室生犀星、山村暮鳥と3人で詩・宗教・音楽の研究を目的とした「人魚詩社」を設立。
1915年   29 詩誌『卓上噴水』を創刊。
1916年   30 室生犀星と2人、雑誌『感情』を創刊。
1917年   31 第一詩集『月に吠える』を感情詩社と白日社共刊により自費出版で刊行。
1923年   36 『青猫』刊行。『月に吠える』と並ぶ代表作。
1935年   49 雑誌『文学界』に連載した「詩壇時評」により、第八回文学界賞を受賞。
1942年 5月11日 55 急性肺炎により55歳で死去。

※年齢は満年齢を仮に算出していますため、実際の年齢とは1歳前後ズレがあります。

※参考:Wikipedia

萩原朔太郎の人生の名言 -絶望の底で何をみるかを教えてくれる言葉

彼の言葉にある絶望感は彼の作品「死なない蛸」にも彼の内面が伺えます。

「死なない蛸」

あらすじ概要

蛸は、食物が尽き、彼自身の自分の足をもいで食った。
すべてを食べ尽くしても、なおかつ永遠にそこに生きていた。
そこには、「欠乏」と「不満」をもった、人の目に見えない動物が生きて居た。

本編

 或る水族館の水槽で、ひさしい間、飢ゑた蛸が飼はれてゐた。地下の薄暗い岩の影で、青ざめた玻璃天井の光線が、いつも悲しげに漂つてゐた。
 だれも人人は、その薄暗い水槽を忘れてゐた。もう久しい以前に、蛸は死んだと思はれてゐた。そして腐つた海水だけが、埃つぽい日ざしの中で、いつも硝子窓の槽にたまつてゐた。
 けれども動物は死ななかつた。蛸は岩影にかくれて居たのだ。そして彼が目を覺した時、不幸な、忘れられた槽の中で、幾日も幾日も、おそろしい飢饑を忍ばねばならなかつた。どこにも餌食がなく、食物が全く盡きてしまつた時、彼は自分の足をもいで食つた。まづその一本を。それから次の一本を。それから、最後に、それがすつかりおしまひになつた時、今度は胴を裏がへして、内臟の一部を食ひはじめた。少しづつ他の一部から一部へと。順順に。
 かくして蛸は、彼の身體全體を食ひつくしてしまつた。外皮から、腦髓から、胃袋から。どこもかしこも、すべて殘る隈なく。完全に。
 或る朝、ふと番人がそこに來た時、水槽の中は空つぽになつてゐた。曇つた埃つぽい硝子の中で、藍色の透き通つた潮水(しほみづ)と、なよなよした海草とが動いてゐた。そしてどこの岩の隅隅にも、もはや生物の姿は見えなかつた。蛸は實際に、すつかり消滅してしまつたのである。
 けれども蛸は死ななかつた。彼が消えてしまつた後ですらも、尚ほ且つ永遠にそこに[#「そこに」に傍点◎]生きてゐた。古ぼけた、空つぽの、忘れられた水族館の槽の中で。永遠に――おそらくは幾世紀の間を通じて――或る物すごい缺乏と不滿をもつた、人の目に見えない動物が生きて居た。

青空文庫

「欠乏」と「不満」からくる絶望感でさえも文学に昇華できる彼の才能が垣間見れます。

文学こその不足感を物語や詩性で満たしてくれる存在なのかもしれません。

自分の人生について考えさせられる名言を紹介します。

詩は悦ばしいものであるけれど、詩を求める人生は幸福ではない。

幸福人とは、過去の自分の生涯から満足だけを記憶している人々であり、不幸人とは、それの反対を記憶している人々である。

「絶望の逃走」

人は新しく生きるために、たえず告別せねばならない。すべての古き親しき知己から、環境から、思想から、習慣から。

懺悔者の背後には美麗な極光がある。

「極光」

教育は猿を人間にしない。ただ見かけの上で、人間によく似た様子をあたへる。猿が教育されればされるほど、益々滑稽なものに見えてくる。

「虚妄の正義」

羞恥心は塩のようなものである。それは微妙な問題に味を付け、情緒をひとしお深くする。

崇高な不徳は讃美される。だが卑陋なけち臭い者共は、どんな事情に於ても許され得ない。

「虚妄の正義-社会と文明」

民衆の正義とは、富豪や、資産家や、貴族や、その他の幸福なものに対して、利己的な嫉妬を感ずることである。

「虚妄の正義-社会文明」

自由とは、自分が<自由である>と信ずるところの、一つの幻覚にすぎないのである。

「虚妄の正義-社会と文明」

都会の生活は非人情であり、そしてそれ故に、遥かに奥床しい高貴の道徳に適つてゐる。

「虚妄の正義-社会と文明」

社交の秘訣は真実を語らないということではない。真実を語ることによってさえも、相手を怒らせないようにすることの技術である。

「港にて」

非常な善人と、非常な悪人とは、感じがほとんど同じです。

すべての家庭人は、人生の半ばをあきらめて居る。

「虚妄の正義-結婚と女性」

女に於ける嫉妬は愛の高雅な情操によるのでなく、実には猛獣の激情に類するところの、野蛮の本能によるのである。「虚妄の正義-結婚と女性」

愛は、その愛するものを独占しようと願つてゐる。しかしながら、愛はそれに成功してしまつた後では、競争もなく、嫉妬もなく、退屈で褪め易いものにかはつてくる。

「虚妄の正義-結婚と女性」

結婚の利益は、女性の本質を知ることであり、結婚の損失は、女性への幻滅を知ることである。

「絶望の逃走」

愛は、その愛するものを独占しようと願っている。しかしながら、愛はそれに成功してしまった後では、競争もなく、嫉妬もなく、退屈でさめやすいものに変わってくる。

すべての場合を通じて、恋愛は忍耐である。

男と女とが互いに相手を箒とし、味噌漉しとし、乳母車とし、貯金箱とし、ミシン機械とし、日曜の勝手道具と考える時、もはや必要から別れがたく、夫婦の実の愛情が生ずるのである。

愛を求める心は、悲しい長い疲れの後にきたる。それはなつかしい、大きな海のような感情である。

最も親しき友人といふものは、常に兄弟のやうに退屈である。

「虚妄の正義」

萩原朔太郎の仕事の名言 -「世界の建設」仕事について考えさせられる言葉

「「真面目になる」ということは、しばしば「憂鬱になる」ということの外の、何のいい意味でもありはしない。」

萩原朔太郎の仕事についての言葉は辛辣で手厳しいものが多くありますが、実際に彼の詩性でさえも周囲の人々に「寝言」と評されていることに打ちひしがれている事実があります。

「近代史の詩の父」でさえも苦しまされる「仕事」とはなにか。

「人生ではアマチュアであることが、また1つの職業である。」

真面目と憂鬱と遊びと仕事についての萩原朔太郎の言葉。

彼の言葉には、仕事についてヒントになる言葉も多くあります。

今日と明日の自分の仕事について考えたくなる言葉をご紹介します。

どんな真面目な仕事も、遊戯に熱してゐる時ほどには、人を真面目にし得ない。

「新しき欲情-第五放射線」

「真面目になる」ということは、しばしば「憂鬱になる」ということの外の、何のいい意味でもありはしない。

 

音楽の演奏者や、劇の俳優たちは技術家である。彼らは芸術家ではない。なぜといって彼らは真の「創作」を持っていないじゃないか。

 

人生ではアマチュアであることが、また1つの職業である。

 

僕は初めて芸術というもののほんとの意味を知ったような気がしました。それは一般に世間の人が考えて居るようなものではなく、それよりもずっと恐るべきものです。生存欲の本能から「助けてくれ」と絶叫する被殺害者の声のようなものです。その悲鳴が第三者に聞かれた時、その人間の生命が救われるのです。そして芸術の価値はその絶叫、真実の度合いの強弱によって定まるものと考えます。

北原白秋への手紙

私の頭の上を踏みつけて此(こ)の国の賢明な人たちが斯う(こう)言って居る。「詩人の寝言だ」

 

私が根かぎり精かぎり叫ぶ声を、多くの人は空耳にしかきいてくれない。

 

萩原朔太郎の人生と仕事の名言が溢れ出ている書籍

萩原朔太郎詩集

「詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである」として,ひたすら感情の世界を彷徨しつづけた萩原朔太郎は,言葉そのもののいのちを把握した詩人として,日本の近代詩史上,無二の詩人であった.代表作「月に吠える」「青猫」等より創作年次順に編まれた本詩集は,その軌跡と特質をあますところなくつたえる.

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虚妄の正義

文学、芸術の全域にわたる鋭い文明批評の全7章――「変化しつつあるものは何だろうか? 芸術でない。政治でない。我々の時代の家庭である。」鋭敏な感性のきらめく詩集『月に吠える』や『青猫』でその天才的な稟質を示した近代詩人・朔太郎の、もう一つの詩人の優れた業績である〈アフォリズム集〉。警句と深い考察にみちた「結婚と女性」「芸術について」「孤独と社交」「著述と天才」「思想と闘争」など全7章。

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二魂一体の友

“僕等はツバぜり合いの刀の下で、永久に黙笑し合っている仇敵である――北原白秋主宰の詩誌への寄稿で知り合い、近代詩を牽引する良きライバルとなった朔太郎と犀星。交流を描いたエッセイから互いの詩集に寄せた序文までを集成する。それぞれが語る四半世紀に及ぶ友情。文庫オリジナル。 〈巻末対談〉萩原葉子×室生朝子”

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萩原朔太郎の人生と仕事の名言では学び足りない方へ

萩原朔太郎の親友、室生犀星。

人は決して倖(しあわ)せを避けて通る者ではない、花を見ないで道を通ることはできない。

室生犀星の厳選10の名言と5つの詩から学ぶ【人生と仕事の哲学】

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