きょう、 生まれたひとの言葉

老子の厳選47の名言から学ぶ【人生と仕事の哲学】

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老子は、諸子百家という、中国の春秋戦国時代(紀元前770年-221年)に現れた思想家・学派の人物のひとりです。他には、孔子、老子、荘子、孟子、荀子などがいます。老子がいつ生きていたのかは正確に確認できる文献がなく、多くの伝説が語り継がれる存在でもあります。しかし、老子が言い伝えたであろう「道」「無為自然」という思想はいまでも多くのひとに影響を与える人物です。

「天は万物を生みて所有せず、育ててこれを支配せず。」と語りました。

道、無為自然といった老子の考え方の一端が伺えるこの言葉。

ひとを取り巻くこの世界、自然には所有も支配もなく、いかに人間が小さい存在であるか。この言葉は多くのことを教えてくれます。

老子の人生や仕事に対しての哲学的な言葉から厳選した名言集を紹介します。

老子はどんなひと?

老子(ろうし)は、中国春秋時代における哲学者である。諸子百家のうちの道家は彼の思想を基礎とするものであり、また、後に生まれた道教は彼を始祖に置く。「老子」の呼び名は「偉大な人物」を意味する尊称と考えられている。書物『老子』(またの名を『老子道徳経』)を書いたとされるがその履歴については不明な部分が多く、実在が疑問視されたり、生きた時代について激しい議論が行われたりする。道教のほとんどの宗派にて老子は神格として崇拝され、三清の一人である太上老君の神名を持つ。

Wikipedia

老子を物語るエピソード

老子はその存在も不確かな人物ではありますが、物語るエピソードとして、司馬遷は「史記」という歴史書の「老子韓非列伝」という項目に記載があります。

  • 老子は「楚」、春秋時代は楚の国に属してた苦県(こけん)で生まれる
  • 老子は「周」、という国の王朝にある守蔵室の史、現代ですと国立公文図書館の書記官のような仕事に従事
  • 同じく諸子百家である孔子に「龍のごとき」と称される
  • 周王朝が陰り始めた頃、役人をやめ旅に出る
  • 旅の途中に「『道』について語ってほしい」と頼まれ、上下二篇、五千字余りの書物を書き上げた

老子の人生の名言 -あるがままを受け入れる大切さを教えてくれる言葉

老子の考え方、「無為自然」は、作為がなく、自然のままであること。 知や欲をはたらかせず、自然に生きることをよしとする考え方です。

「現実を現実として、あるがままに受け入れなさい。物事をそれが進みたいように、自然に前に流れさせてやりなさい。」

流れを受け入れながら行動すること。肩の力を抜いてもいいと思える言葉です。

老子の言葉は人生に対して、あるがままに生きる大切さを教えてくれます。

自分の人生について考えさせられる名言を紹介します。

天は万物を生みて所有せず、育ててこれを支配せず。

現実を現実として、あるがままに受け入れなさい。物事をそれが進みたいように、自然に前に流れさせてやりなさい。

つむじ風はひと朝と続かず、豪雨は一日と続かない。

泥水もそのままにしておくときれいな水になる。

もっとも立派な武器はもっとも大きな悪をなす。知恵深き人は武器に頼ることはしない。彼は平和を尊ぶ。彼は勝っても喜ぶことをしない。戦勝を喜ぶことは殺人を喜ぶことを意味する。殺人を喜ぶような人は、人生の目的に達することはできない。

本当の親切とは、親切にするなどとは考えもせずに行われるものだ。

上善は水の如し。水は善く万物を利して争わず。

すべてのものの中でもっとも柔らかいものは、もっとも堅いものを打ち負かすことができる。なぜなら、形の無いものは隙間の無い所にも自由に入り込むことができるからだ。

真言は美ならず、美言は真ならず。

道の道とすべきは、常の道にあらず。

天の道は利して害せず、聖人の道は為して争わず。

不幸は幸福のうえに立ち、幸福は不幸のうえに横たわる。

背伸びをする者は、長く立っていられない。大股で歩く者も、長くは歩けない。

老子の人生の名言 -足るを知ることの大切さを教えてくれる言葉

「足るを知る」

いまでも格言とし使われるこの言葉の 語源は、老子の「知足者富」という言葉だそうです。つまり、足るを知る者は富む、富むはここでは幸福のことです。

足るを知ろうとするアプローチは、自分のものさしで物事を測ることができるので、他者との比較が生まれません。

他者との比較から生まれていた欠乏感がなくなることで、自然と充足感を覚えることができるのかもしれません。

老子の生き方や言葉は多くのヒントが含まれています。

自分を信じ生きようと思える言葉・名言を紹介します。

人生とは、その時々に自然に変化し、移りゆくものだ。変化に抵抗してはならない。それは悲しみを招くだけである。

誰かを深く愛せば、強さが生まれる。誰かに深く愛されれば、勇気が生まれる。

優しくなりなさい。そうすれば勇敢になれる。つつましくなりなさい。そうすれば広い心を持てる。人の前を行かないようにしなさい。そうすれば人を導く者になれる。

優しい言葉をかければ、信頼が生まれる。相手の身になって考えれば、結びつきが生まれる。相手の身になって与えれば、愛が芽生える。

怨みに報いるに徳を以てす。

白雁は白くなるために水浴びする必要はない。あなたも自分自身でいること以外に何もする必要はない。

足るを知る。

人を知る者は智、自ら知る者は明なり。人に勝つ者は力あり、自ら勝つ者は強し。足るを知る者は富む。

足るを知れば辱められず、止まるを知ればあやうからず。

賢者は財宝を貯えない。人に与えれば与えるほど、彼の財宝は豊かになる。

善人は不善人の師なり、不善人は善人の資なり。

知る者は言わず、言う者は知らず。

学を絶てば憂いなし。

無用の用

柔よく剛を制す

自分の心がしっかりと落ち着いていれば、どんなことがあっても、深い谷のように、流れる水を静かに受け入れることができる。

今持っているものに満足し、ありのままの姿を喜びなさい。何も欠けていないと悟れば、全世界が自分のものとなる。

老子の仕事の名言 -「百年一瞬耳」仕事について考えさせられる言葉

老子、彼の考えには水の性質を言語化したものが多くあり、「上善は水の若し」という言葉に尽きるのかもしれません。

上善は水の若(ごと)し。水は善(よ)く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る、故に道に幾(ちか)し。

(最上の善なるあり方は水のようなものだ。水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、誰もがみな厭(いや)だと思う低いところに落ち着く。だから道に近いのだ。)

「河や海が数知れぬ渓流の注ぐところとなるのは、身を低きに置くからである。その故に、河や海はもろもろの渓流に君臨することができる。」

「水は丸い器に入れれば丸くなり、四角い器に入れれば四角になる。万物に恩恵をあたえながら、少しも自慢することなく、つねに低い所へ位置する。そのあり方はきわめて柔軟で謙虚だ。それでいて硬い岩でも打ち砕く力を秘めている。一見、主体性がないように見えるが、その実つねに低いところへ流れようと強固な主体性を秘め、何も為してないように見えながら、万物に恩恵を与えている。時には水蒸気となり氷となって、その姿は臨機応変、自由自在。人間もかくありたいものだ。」

彼の言葉には、仕事についてヒントになる言葉も多くあります。

今日と明日の自分の仕事について考えたくなる言葉をご紹介します。

功成り名遂げて身退くは天の道なり。

取らんと欲する者は先ず与えよ。

人に与えて、己いよいよ多し。

河や海が数知れぬ渓流の注ぐところとなるのは、身を低きに置くからである。その故に、河や海はもろもろの渓流に君臨することができる。

賢者は人の上に立たんと欲すれば、人の下に身を置き、人の前に立たんと欲すれば、人の後ろに身を置く。かくして、賢者は人の上に立てども、人はその重みを感じることなく、人の前に立てども、人の心は傷つくことがない。

ただ自分自身であることに満足し、比較したり競争することがないのであれば、すべての人が君を尊敬するだろう。

困難なことは、それがまだ易しいうちに始めなさい。偉大なことは、それがまだ小さなうちにやりなさい。世界中の困難な問題も、かつては易しかったに違いない。偉大なことも、かつては取るに足らない小さなことだったに違いない。千里の旅も、第一歩から始まるのだ。

ものごとをまだ種のうちに見抜けるなら、それを天才という。

善く人を用うる者はこれが下となる。

善く敵に勝つものは争わず。

水は丸い器に入れれば丸くなり、四角い器に入れれば四角になる。万物に恩恵をあたえながら、少しも自慢することなく、つねに低い所へ位置する。そのあり方はきわめて柔軟で謙虚だ。それでいて硬い岩でも打ち砕く力を秘めている。一見、主体性がないように見えるが、その実つねに低いところへ流れようと強固な主体性を秘め、何も為してないように見えながら、万物に恩恵を与えている。時には水蒸気となり氷となって、その姿は臨機応変、自由自在。人間もかくありたいものだ。

自分を是(ただ)しいとしないから、きわだって見える。自分でほめないから成功し、誇らないからいつまでももちこたえる。

魚を与えれば、一日食べていける。魚の取りかたを教えれば、一生食べていける。

粘土をこねて作った器が役に立つのは、その器の中が空虚になっているからである。戸や窓の部分が開くように作った部屋が役に立つのは、戸や窓の空虚の所から出入りができるからである。

大器は晩成す。

千里の道も一歩から。

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