
ニーチェは哲学者。「神は死んだ」「悲劇的認識」「デカダンス」「ニヒリズム」「ルサンチマン」「超人」「永劫回帰」「力への意志」など既存の思想から独自の解釈や言葉を生み出した実存主義の代表的な思想家。彼の言葉には、物事の真理をみつめることの大切さ、既存の概念を疑うことからはじめること、自身の考えや行動をし続けることの重要性が散りばめられています。人生や仕事に勇気をくれる哲学的な言葉が魅力的なニーチェの言葉から厳選した名言集を紹介します。
目次
ニーチェはどんなひと?
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェは、ドイツ連邦・プロイセン王国出身の哲学者、古典文献学者。現代では実存主義の代表的な思想家の一人として知られる。スイスのバーゼル大学古典文献学教授。辞職した後は在野の哲学者として一生を過ごした。随所にアフォリズムを用いた、巧みな散文的表現による試みには、文学的価値も認められる。
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ニーチェの人生の名言 -考え方の大切さについて教えてくれる言葉

ニーチェの言葉には、ニーチェは、既存の概念を逆説とも思える強靭な論理で解釈しなおし、独自の概念によって新たな思想を生みだした背景もあり、世界や自己、他者というものに対する真理をつくような強い言葉が多くあります。ニーチェには考えることの大切さを教えてくれる言葉に溢れています。自身の周囲にある物事の理解をして行動することを彼の言葉は伝えてくれます。ニーチェの言葉を読んだあと、物事の真理について考える時間をつくりたくなる名言を紹介します。
「なぜ生きるか」を知っている者は、ほとんど、あらゆる「いかに生きるか」に耐えるのだ。
一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に、今日は少なくとも一人の人間に、一つの喜びを与えることができないだろうかと、考えることである。
私はあなたに助言する。友よ、人を懲らしめたいという強い衝動を持つ者を信用するな!
友への同情は、堅い殻の下にひそんでいるのがいい。
われわれは、批評せずには生きていられないが、自分の批評を批評せずとも生きていられる。
孤独な人間がよく笑う理由を、たぶん私はもっともよく知っている。孤独な人はあまりに深く苦しんだために笑いを発明しなくてはならなかったのだ。
友たるものは、推察と沈黙に熟達した者でなければならない。
愛せなければ通過せよ。
この世に存在する上で、最大の充実感と喜びを得る秘訣は、危険に生きることである。
自分について多くを語ることは、自分を隠す一つの手段となり得る。
若者を確実に堕落させる方法がある。違う思想を持つ者よりも同じ思想を持つ者を尊重するように指導することである。
本をめくることばかりしている学者は、ついにはものを考える能力をまったく喪失する。本をめくらないときには考えない。
人生は常に頂上に近づくほど困難が増してくる。寒さは厳しくなり責任は重くなる。
不当に非難することより不当に称賛してしまうことの方が、良心の呵責を呼び起こす。
世論と共に考えるような人は、自分で目隠しをし、自分で耳に栓をしているのである。
忘却はよりよき前進を生む。
あなたにとってもっとも人間的なこと。それは、誰にも恥ずかしい思いをさせないことである。
悪とは何か?– 弱さから生じるすべてのものである。
昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか。
善にも強ければ、悪にも強いというのが、もっとも強力な力である。
およそこの世の中で、怒りという激情ほど、男性の精カをあれっと思うほど急速に消耗させるものはない。
事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。
考え過ぎたことはすべて問題になる。
悪意というものは、他人の苦痛自体を目的とするものにあらずして、われわれ自身の享楽を目的とする。
われわれに関する他人の悪評は、しばしば本当は我々に当てられているのではなく、まったく別の理由から出る腹立ちや不機嫌の表明なのである。
たくさんのことを生半可に知っているよりは、何も知らないほうがよい。
本当の世界は想像よりもはるかに小さい。
われわれが広々とした自然にこれほどいたがるのは、自然がわれわれに関してなんら意見をもっていないからである。
人は常に前へだけは進めない。引き潮あり、差し潮がある。
繊細な魂は、誰かが自分に感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。粗野な魂は、自分が誰かに感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。
われわれ一人ひとりの気が狂うことは稀である。しかし、集団・政党・国家・時代においては、日常茶飯事なのだ。
人は賞讃し、あるいは、けなす事ができるが、永久に理解しない。
他の人に懺悔してしまうと、当人は自己の罪は忘れるが、たいてい相手の人はそれを忘れない。
人は何を笑いの対象にするかで、その人の人格がわかる。
人生に対してもっと大きい信頼を寄せているなら、おまえたちはこれほど瞬間に身を委ねることもないだろうに。
悪人がいくら害悪を及ぼすからといっても、善人の及ぼす害悪にまさる害悪はない。
静かに横たわって、のんびりして、待っていること、辛抱すること。だが、それこそ、考えるということではないか!
人間は行動を約束することはできるが、感情は約束できない。なぜなら、感情は気まぐれだからである。
表にはさながら悪意のごとく振舞う、気位の高い慈愛もある。
母親は息子の友人が成功すると妬む。母親は息子よりも息子の中の自分を愛しているのである。
話題に窮したときに、自分の友人の秘密を暴露しない者は稀である。
人々はあなたの美徳によってあなたを罰し、あなたの過ちによってあなたを許す。
夢想家は自分自身に嘘をつくが、嘘つきは他人にだけ嘘をつく。
天国には興味深い人たちが一人もいない。
信念は、真実にとって嘘よりも危険な敵である。
過去が現在に影響を与えるように、未来も現在に影響を与える。
ニーチェの恋愛の名言 -人間、恋愛、結婚への理解を深めてくれる言葉

ニーチェは三角関係を経験していたこともあるそうです。ニーチェの恋愛についての言葉には、思想家らしい辛辣な言葉はもちろん、自身の恋愛経験からくる言葉もあるのかもしれません。人間、恋愛、結婚への理解を深めてくれる言葉・名言を紹介します。
愛されたいという要求は、自惚れの最たるものである。
恋愛感情の中には、いつも若干の狂気が潜んでいる。とは言っても、狂気の中にもまた、いつも若干の理性が潜んでいるものである。
愛の終わりはいつも善悪を越えたところで起こる。
男の幸せは「われ欲す」、女の幸せは「彼欲す」ということである。
結婚とは、幻想を父とし、必要性を母として生まれるものである。
夫婦生活は長い会話である。
復讐と恋愛においては、女は男よりも野蛮である。
男が本当に好きなものは二つ。危険と遊びである。男が女を愛するのは、それがもっとも危険な遊びであるからだ。
人間は恋をしている時には、他のいかなる時よりも、じっとよく耐える。つまり、すべてのことを甘受するのである。
愛が恐れているのは、愛の破滅よりも、むしろ、愛の変化である。
どちらも相手を通して、自分個人の目標を何か達成しようとするような夫婦関係はうまくいく。例えば妻が夫によって有名になろうとし、夫が妻を通して愛されようとするような場合である。
自己侮蔑という男子の病気には、賢い女に愛されるのがもっとも確実な療法である。
結婚するときはこう自問せよ。「年をとってもこの相手と会話ができるだろうか」そのほかは年月がたてばいずれ変化することだ。
ニーチェの仕事の名言 -「死後に生まれる人もいる」仕事について考えさせられる言葉

ニーチェの代表作『ツァラトゥストラはかく語りき』の最終第4部は、生前は自費出版の40部のみだったそうです。いまでは多くのひとがニーチェの言葉に勇気づけられる。それはあの40部のアウトプットがあったからかもしれません。ニーチェは自身の人生からもひとを勇気づけてくれます。彼のアウトプット、つまり仕事の背景を知ると自身の仕事への活力が湧いてきます。
樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ。
世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。ひたすら進め。
あなたが出会う最悪の敵は、いつもあなた自身であるだろう。
軽蔑すべき者を敵として選ぶな。汝の敵について誇りを感じなければならない。
君の魂の中にある英雄を放棄してはならぬ。
自分を破壊する一歩手前の負荷が、自分を強くしてくれる。
経験は、経験に対する欲望のように消えることはない。私たちは経験を積む間は、自らを探求しようとしてはいけない。
独創的– 何か新しいものを初めて観察することではなく、古いもの、古くから知られていたもの、あるいは誰の目にもふれていたが見逃されていたものを、新しいもののように観察することが、真に独創的な頭脳の証拠である。
一段深く考える人は、自分がどんな行動をしどんな判断をしようと、いつも間違っているということを知っている。
真実の山では、登って無駄に終わることは決してない。
轢かれる危険が最も多いのは、ちょうど一つの車を避けた時である。
いったん選んだ道に関して頑張る人は多い。目標に関してそうする人は少ない。
いつまでもただの弟子でいるのは、師に報いる道ではない。
到達された自由のしるしは何か?– もはや自分自身に対して恥じないこと。
半可通は全知よりも圧倒的勝利を博する。それは物事を実際よりも単純に理解し、そのために彼の意見の方が分かりやすい説得力のあるものとなる。
よい評判を得るために自己を犠牲にしなかった人が何人いるだろう?
真の男のなかにはひとりの子供が隠れている。この子供が遊びたがるのだ。
目的を忘れることは、愚かな人間にもっともありがちなことだ。
みずから敵の間へ躍り込んでいくのは、臆病の証拠であるかもしれない。
大きな苦痛こそ精神の最後の解放者である。この苦痛のみが、われわれを最後の深みに至らせる。
いつも大きすぎる課題を負わされてきたために、才能が実際よりも乏しく見える人が少なくない。
一切の書かれたもののうち、私はただ、その人がその血をもって書かれたもののみを愛する。血をもって書け。君は、血が精神であることを知るだろう。
人が意見に反対するときはだいたいその伝え方が気に食わないときである。
私を破壊するに至らないすべてのことが、私をさらに強くする。
過小評価するより過大評価する方が、判断力の欠如を完璧に暴露してしまう。
脱皮できない蛇は滅びる。その意見を取り替えていくことを妨げられた精神たちも同様だ。それは精神ではなくなる。
多く考える人は党員には向かない。というのは党派などを突き抜けて考えてしまうからである。
成熟とは、子供のとき遊戯の際に示したあの真剣味をふたたび見出したことである。
男たちは、自分の職業がほかのいかなる職業よりも大切だと信ずるか、自分で思いこませる以外に、その職業を持ちこたえることはまず出来ない。
孤独な者よ、君は創造者の道を行く。
怪物と闘う者は、自らも怪物にならぬよう、気をつけるべきだろう。深淵をのぞきこむ者は、深淵からものぞきこまれているのだ。
死後に生まれる人もいる。
いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ちあがり、歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ。
毎日少なくとも一回、何か小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある。
高く登ろうと思うなら、自分の脚を使うことだ。高い所へは、他人によって運ばれてはならない。人の背中や頭に乗ってはならない。
ある程度までのところ、所有が人間をいっそう独立的に自由にするが、一段と進むと所有が主人となり、所有者が奴隷となる。
心の中に未来にふさわしいビジョンを描け。そして、自分を過去の末裔であるという迷信を忘れるんだ。あの未来の生を思い巡らせば、工夫し、発明すべきものが限りなくある。
いい手本を示そうとする者は、自分の徳に微量の馬鹿げたところを添えなくてはならぬ。すると人は見習って、同時にその模範を眼下に見下ろす、– これが人々の好むところである。
真実の追求は、誰かが以前に信じていた全ての“真実”の疑いから始まる。
ある巨匠の作品を演奏するピアニストが、その巨匠を忘れさせて、まるで自分の生涯の物語を語っているとか、まさに何か体験しているふうに見えたとき、最もうまく弾いたことになろう。
足下を掘れ、そこに泉あり。
論争に応ずる場合には、双方にとっていちばん不愉快なやり口は、立腹して黙っていることである。というのは、攻撃者側は一般的に沈黙を軽蔑のしるしと考えるからである。
すべての知識の拡大は、無意識を意識化することから生じる。
人は自分の認識を他人に伝えると、もはやその認識を前ほどには愛さなくなる。
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