
伊坂幸太郎さんの短編小説のおすすめリストです。軽妙な会話と伏線の回収、最後の洒脱な展開まで余すことなく物語の世界を味わせてくれる伊坂幸太郎作品は短編小説でも余すことなく描かれています。短めでも面白さを求めたい読書にご活用ください。
目次
プロフィール
千葉県松戸市出身。千葉県立小金高等学校、東北大学法学部に入学。この時期の東北大学には、薬学研究科に瀬名秀明、文学研究科に佐藤賢一、理学部に松崎有理と円城塔など、後に小説家として著名になる人物が在学していた。大学卒業後、システムエンジニアとして働く[1]かたわら文学賞に応募、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。その後作家専業となる。
伊坂幸太郎さんのおすすめ短編小説作品
「終末のフール」
地球残り3年の人々の暮らしと、それでも「生きる」想いの短編集。
各編がそれぞれ読み切りですが、同じ場所と時間を舞台にしており、ところどころこのシーンに出てくる人は、あの作品のあの人ではないか、という想像がスピンオフしていて読みどころがどれも多く楽しめます。また作品それぞれのタイトルがフール、ビールと韻を踏んでいて、どんな意味なのか、そういう意味なのかと腑に落ちるのも伊坂幸太郎作品らしい短編小説となっております。
各短編小説のタイトル
1 終末のフール
2 籠城のビール
3 冬眠のガール
4 鋼鉄のウール
5 天体のヨール
6 演劇のオール
7 深海のポール
【おすすめ短編小説】「終末のフール」伊坂幸太郎 地球最後の3年間の人々の生きる想い
「僕の舟」
最後の恋MEN’S収録
あらすじ
「水兵リーベ僕の舟」、元素記号の覚え歌を口ずさみ、老婆は夫の介護の傍ら、探偵に昔の恋人を探してもらう。偶然見つかった恋人のいまを知り、涙がこぼれた。僕の舟が案内してくれる最初で最後の恋。
感想
老婆のおもいつきではじまった探偵への依頼から、思いがけず、老夫婦が結ばれていく物語が編まれていく展開はさすが伊坂幸太郎さんと感心しっぱなしでした。伊坂幸太郎さんらしい伏線回収がミステリーでなく、恋物語で展開されていく様子は、恋愛が持つ偶然性を表現しているようであり、かつ伏線回収の気持ちよさであるロジカルさが男性の私にも恋物語を楽しく読ませてくれたのかなと思います。
【おすすめ短編小説】最後の恋 MEN’S―つまり、自分史上最高の恋。【全編あらすじと感想】
「太陽のシール」
短編工場収録
こちらは伊坂幸太郎氏の短編小説集「終末のフール」にも収録されている一編です。
自分で考え決めたのなら大丈夫、な短編
あらすじ
近い未来に地球がなくなる。そんなとき、夫婦は諦めていた子供を身籠り産むかどうか決めあぐねる。夫はよりによって優柔不断に輪をかけた優柔不断。夫婦が出した答えは。
感想
なくなる未来と、これからくる未来が交差する「いま」に悩む男の答えは、未来や過去でなく、ただ、ここにある「いま」を強く想うことの大切さを教えてくれます。
【おすすめ短編小説】「短編工場」12の作家の12の物語 【あらすじと感想】
【短編小説】ロングレンジ 伊坂幸太郎
引きこもるにも理由がある短編
実家に引きこもりの弟が時折なぜか小綺麗な格好でいる。父が駅のゴミ箱を漁っていた。母は最近弁護士事務所に通っている。久しぶりに帰った実家のそれぞれの思惑と理由が交差する場所を家族という。
【短編小説】アイネクライネ 伊坂幸太郎
ある、小さな、夜の短編
出会いとは。学生時代の友人夫婦、離婚危機の先輩、身近な人の恋は、出会いの偶然でなく、この人で良かったと思えた判断こそ大切だと。佐藤は街頭アンケートで出会った女性と、思わぬ再開をする。ある小さな夜の物語。
【おすすめ短編小説】ある夜の小さな奇跡の短編集 伊坂幸太郎作品
【短編小説】無事これ貴人 伊坂幸太郎
日常と非日常は巡る短編
死期の近い男が語る過去、それを聞く看護師の危険を助けてくれた悪人、その現場を目撃した男は悪党に拐われ妻を殺された事実を知される。誰かの日常が非日常に変わる時、また誰かの日常が非日常へと巡る。最後は温かい。
クリスマスを探偵と 伊坂幸太郎
サンタクロース自体が贈り物な短編
探偵カールは男を尾行していた。男は大富豪の婦人の屋敷へ。男はどうやら浮気をしている。カールは母に頼まれ父を尾行していた。父が出てくるのをベンチで待つクリスマス。カールは不思議な青年に出会う。
伊坂幸太郎さんがおすすめする小説・映画・作品リスト
雑誌やテレビ、WEB上から伊坂幸太郎さんが薦めた作品をリストアップしております。好きな作家がおすすめする作家や作品に出会え、世界が広がるリーディングリストです。
伊坂幸太郎が感動した映画
「君の名は」
めちゃくちゃ感動したんです。
「シング・ストリート 未来へのうた」
“あぁ、もうこれはかなわない”と落ち込んだんだけど…
聴く読書のすすめ

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