【函館観光】思い悩む前に坂道を登ろう。函館の八幡坂にみる坂道の効用とススメ。

結論 坂道は、登る過程、頂上の達成感や爽快感が味わえる身近な登山。思い悩んだ思考回路を開放する効用を得られる。

先日、函館の八幡坂に行きました。坂道では有名な観光スポットのひとつですが、行ってみて感じたことは、坂道には効用があるということです。どんな効用でしょうか。3つほど挙げてみます。

八幡坂

  • 坂道を登る効用
  1. 手軽に「登る」過程を味わえる
  2. 頂上で得られる達成感を味わえる
  3. 頂上から見る景色の爽快感を味わえる

手軽に「登る」過程を味わえる

ひとは「登る」という行為に魅せられます。それは登山という趣味があることからも分かるように、その行為はひとを喜ばせる要素が多く含まれているのでしょう。

『ヤマケイ山学選書 山歩きはなぜ体にいいのか』の目次を一部抜粋する形で登山の良さを紹介します。

<目次・内容>
一部抜粋

山歩きで健康な体を手に入れる
山歩きは全身運動
筋力アップで疲れにくい体に
スタイルがよくなり、美脚効果も
新陳代謝を促し、内面から美しく
正しい姿勢で歩けば腰痛も改善
血行がよくなり肩こりも解消
無理しなければヒザ痛も恐くない

ストレス解消で心も健やか
体を動かすと心もほぐれる山歩きの効果
転地効果でリラックス
登山が生み出す前向きな心
登頂の達成感が心を開放する
出会いとつながりが活力を生む
「次はあの山へ」という目標が励みに
山歩きで病気を克服
「クオリティ・オブ・ライフ」を高める山歩き

登山は、その負荷と遅々とした足取りに、時にひとは人生をなぞらえることもあるくらいです。

登山の似たシチュエーションがもし住まいの近くにあるとしたら、「坂道」がそれです。

手軽に登山、つまり「登る」ことを味わえるのが「坂道」です。

頂上で得られる達成感を味わえる

「登山」の目的といえば山頂です。頂上に登ったときの達成感といったら、途中の疲れが吹っ飛んでしまうほど代え難い達成感を与えてくれます。

登山は、身体を鍛える目的で運動をすることと似ており、身体に負荷をかけたあとの解放感に心地よさを感じることができますし、さらに言うと、目標をやり遂げたという事実を、頂上という場所にいるという目に見える形で感じることができるので、一層の達成感を感じるのではないでしょうか?

坂道を登ることも自分に負荷をかけて、登りきった頂上から振り返り、眺めた景色は少なからずの達成感を感じるはずです。その景色が美しければ、よりいっそうの達成感を感じることでしょう。坂道には登山の魅力の2つの要素「登る」と「頂上」が手軽に得ることができます。

 

頂上から見る景色の爽快感を味わえる

先述しましたが、頂上で眺める景色が美しければ美しいほど、ひとは何かしらを感じ得ます。

頂上から眺める景色の要素には、見晴らしの良さや、町並みや自然を一望し、独り占めするような気持ちにさせます。さらに360度に障害がほぼない場所には風が吹き抜け、いつもより空が大きく広がっています。頭上にも眼下にも視線を遮るものがない「抜け」具合いにひとは爽快感を感じるのでしょう。

サイズは違えど、「坂道」の頂上にもこの爽快感が少なからずあるのではないでしょうか。

爽快感は時に、さっきまでの考え事をどこかに飛ばしてしまったり、前向きな気持ちを与えてくれます。「登る」「頂上」「眺める」ことで、いつまでも答えのない思い悩みも、じつはそれは思い悩むほどでもない問題であり、そもそも問題にもならない。なんて気持ちにしてくれます。

 

思い悩む前に「坂道」を登ろう

もしあなたが住む街に「山」がなく気軽に「登山」ができなかったとしたら、「坂道」を「登る」ことをオススメします。

適当な「坂道」をみつけ、「頂上」から「眺める」先に、あなたがさっきまで思い悩んだり考えていた場所を見つけてみれば、また違った考えや、そもそも考える必要もなく、むしろ考える前に答えは自分のなかに見つけることができるかもしれません。

坂道にはそんな効用がある。

ということを、

空も山も海も港も街も一望できる八幡坂で感じました。

八幡坂

hakobura

公式観光情報 はこぶら

【おすすめ短編小説】「空を待つ」 西加奈子 空を眺めるようにひとの心象を眺める短編【あらすじ感想】

西加奈子さんの短編小説「炎上する君」の収められている「空を待つ」をご紹介します。空の描写が心象風景と重なる文章、届くはずのないメールが空に溶けていくような空虚な空が可能性に満ち溢れた広がりだと気づかせてくれる短編です。

空の待受け画面の携帯電話を拾った

作家の女性は創作の合間に散歩をしてた夜道で、決して上手くは撮れていない空の待ち受け画面の携帯電話を拾った
明日交番に届けよう。

そう思いながら家に持ち帰ったが拾った携帯電話に「あっちゃん」からメールが届く。

持ち主の恋人か親しい友人か?軽い好奇心といたずらな気持ちで持ち主を装い返信をする。

持ち主からこの電話に連絡があったら返そう。

あっちゃんとのメールのやりとりが心地よく、罪悪感はあれどもう少しだけとメールは続く。

仕事のこと日々のこと、他愛のないことにもいつも自分を勇気づけてくれるあっちゃんに次第に高まる気持ちに任せ「会いたい」とメールを送る。あっちゃんから返信がくる。

空を眺めているようにひとの心の色を眺める

 

橙朱赤紫青藍と夕暮れ時をめぐり空は色を変える。

作家が生きる都会のビル群の合間に見える空の色の描写に作家の孤独感や繋がりに焦がれる心象が重なる。

空を待つ、というタイトルのなかに含まれるのは携帯の待ち受け画面だけの意味ではなく、願いや祈りのような誰もが抱える他者を求める切実な想いが込められている。

それは一番の他人とも言える自分自身さえも大切に寄り添おうとする想いだ。

誰のものかもわからない携帯電話に届く、誰かもわからない他人に自分の心が開かれていく。

他者とのやりとりに発する言葉は、自分の心にも通うことがある。

他の短編のあらすじは下記記事で紹介しております。

【おすすめ短編小説】西加奈子「炎上する君」【全編あらすじと感想】