【おすすめ短編小説】「水仙月の四日」 宮沢賢治 童心に戻り、雪景色にトリップさせてくれる童話【あらすじ感想】

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あらすじ 水仙月の四日 宮沢賢治

水仙月の四日に、二匹の雪狼を従えた雪童子と赤い毛布をかぶった子供が雪山で出会うところから物語が始まる。目には見えない雪童子は子供にヤドリギの枝を投げてからかう。子供は不思議そうに枝を拾って家路を急ぐが、天候が急変し、雪婆んごが別の雪童子を連れてやってくる。雪童子は鞭を鳴らし仕事にとりかかるが、雪婆んごの目をごまかして、子供の命を取る事を見逃してやる。夜になって吹雪はおさまり、雪婆んごは満足して東に去ってゆく。だれもいなくなってから、雪童子は雪に埋まった子供を掘り出して救ってやる。しかし子供は最後まで雪童子の存在に気づくことはない。by Wikipedia

幻想的な雪景色が広がる宮沢賢治の世界観

子供が雪の丘陵を駆けおりる光景や吹雪が吹き荒れるシーン、その吹雪が止み、晴れ間が広がるシーンと雪の様々な表情が、雪の妖怪、雪婆と雪童子、雪狼によってめまぐるしく彩られていく。

太陽と空と雪が掛け合わさり、映り変わる雪景色のなかに様々な白が表現される。

そんな幻想的な風景を想像するだけで楽しめる本編。

宮沢賢治の詩的表現が楽しめる

童話であり、ひとつひとつの文章は短くも宮沢賢治の詩的な表現が垣間見れる。

お日さまは、空のずうっと遠くのすきとおったつめたいとこで、まばゆい白い火を、どしどしお焚きなさいます。
その白い光はまっすぐに四方に発射し、下の方に落ちて来ては、ひっそりした台地の雪を、いちめんまばゆい雪花石膏の板にしました。

目には見えないなにかに童心はくすぐられる

本編は吹雪を吹かすことが仕事の雪の妖怪達が登場する。

ひとから見た自然の猛威である吹雪は、実は妖怪の仕業だった。そして妖怪には優しい奴もいる。なんて情感が込められる設定に童心はくすぐられる。

いまは見えない何かがあの頃は見えていた。童心に対する憧憬。

宮沢賢治はそれを物語で見せてくれる。

 

 

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