【ノーベル賞2017年】 受賞した研究を分かり易く説明してくれる3つの記事紹介

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ノーベル賞という科学の功績を称える賞を受賞した発見を分かりやすく例え説明した記事を3つご紹介します。専門的な知識をどのように一般の方に伝えるか。その際に使われる手法として「例え」があります。難しいことを簡単に伝えるには例えがいかに有効かを知ることとができる好例な記事です。

 

ノーベル化学賞 2017 「クライオ電子顕微鏡」

ノーベル化学賞2017の解説で例えが分かりやすかった記事です。例えが茹でたまごなのはとても分かりやすいです。

“細胞を「生きている状態」のまま撮影しようとしたら、つまり「生卵」の状態を知りたいとしたら、半熟であれ「ゆで卵」にしてしまうと、意味がないですよね?”

ノーベル化学賞:「二重らせん構造」ではないDNA
生物の構造を生きたまま見られるようにした「クライオ電子顕微鏡」

身近な卵を例にその技術や功績の凄さを分かりやすく説明してくれます。
これは、ある状態の物質を把握する上で、把握する手段自体が物質の状態を変えてしまうという課題があり、そのために、まず状態をいかに変えないか、例えでいう生卵を茹で卵にせず観測する手法を発見した功績です。

身近なもので例えるとすぐに理解することができる好例です。

 

ノーベル物理学賞 2017 「重力波」

credit: LIGO/T. Pyle

宇宙には時間や空間が歪む重力波が存在するとかのアインシュタインは説きました。その重力波なるものが、いま検知できる時代となりました。どのように検知するかを分かりやすく説明してくれる記事です。

“アインシュタインは、時間や空間は歪むもので、その歪みは水面を伝わる波のように、宇宙を伝わっていくと予言しました。その波が「重力波」です。”

http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/201710032017NobelPhys.html

あのアインシュタインが提唱した「重力波」が検知できる時代と説明してくれます。

これは例えではありませんし、事実を述べているまでですが、アインシュタインという誰もが知っている人物など、固有名詞を用いることで、説明しようとしているものと自分との距離がすぐに測れるので、その距離がいかに遠くとも、まず「遠い」ということと、「どの方向」にあるかは分かります。

固有名詞は例えと同じような効果、つまり、自分との距離や方向を、伝える効果があります。

参考書籍:

ノーベル生理学・医学賞 2017 概日時計(体内時計)の分子メカニズムの解明

体内時計をつかさどる遺伝子の発見と遺伝子が体内時計のリズムになる仕組みを工場で説明してくれます。

“もうこれ以上在庫はいらないと生産元に伝えたい!ということで登場するのが伝票の役割を果たすTIMタンパク質です。”

【速報】2017年ノーベル生理学・医学賞は概日時計の研究

仕組みを生産工場に例えて分かりやすいです。仕組みが循環するには、送り手と受け手の関係を説明する必要があり、その関係で身近なものといえば工場などの物流を扱う時の仕組みです。

どのくらいの物量を動かすか、その運用方法がそのまま遺伝子で行われていると想像できるので、腑に落ちやすくなります。

参考書籍:

例え(たとえ)を使うことの有効性

自身の専門的な知識を一般の方に伝える時には例えを使うことで、広く共有することができます。科学においても、未来への投資である研究費を集めるといった具体的な取り組みには、科学に詳しくなくともそれが出来たらどれだけ素晴らしいかを知ってもらうことは重要です。

多くの人を巻き込むうえで、何よりもはじめにしたいことは、いかに分かりやすく説明できるか、ということもひとつであると思いました。

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