【横浜元町】ランチ 「ホッと こめや」ほっとするおにぎりが食べられるお米屋さん

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横浜の元町といえば、お洒落なフレンチやイタリアンなランチがイメージある街ですが、今回は、元町には意外な「おにぎり」を出してくれるお店を見つけたのでご紹介します。

「おにぎり」が食べられる元町の意外なお店 ホッと こめや

本当は山手のカフェを目指していたのですが、なぜか足が止まってしまったのは、おそらくここが元町であり、その名に見合うお洒落なお店が並ぶなか、「ホッと こめや」という店名と「おにぎり」がメインメニューという緩さが、余計にここ元町から際立っていたからだと思います。

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店の前で、おにぎりのメニュー表を見ていると、

「いらっしゃい」

と、お店から出てきた女性に声をかけられました。

女将さんとでもいうのか、品のある佇まいにやっぱりここは元町だったのだと気づかされるまま、ここは昔からのお米やさんであること、精米したてのお米を握っていることや、添加物のない素材を提供していることなど、優しい声と優しい顔で説明してくれました。
決して押してくるわけではない声掛けに、こちらも出来るだけ優しく、実はいまさっきお昼を食べてきたところだ、と伝えると

「あら、それなら少しだけ食べていきなさいよ。美味しいから。お代はいらないからね。」

と友達のお母さんが言いそうな懐かしいお誘いと、お代はいらないという予想外の潔さに驚きました。

品がいいのか、人懐っこいのか、はては新手のやり口か、戸惑いを大いに感じながらも、ここまで言わせて断るのもなんだからな、と最後は女将さんの優しさを損なわせてしまうことを恐れてということにして、お邪魔することにしました。

握りたてのおにぎりと夫婦の温かい空間

店内すぐに、黒く大きく、煙突のようなものがあります。カウンター席に腰掛けながらも大きな煙突に視線をやると、横の方から

「それは精米機。きょうのおにぎりもこれで精米したんだよ。」

店主であろうおじさんが説明してくれた。小さな丸椅子に腰掛けた割腹の良い店主。グレーのTシャツにピンクでプリントされたが横文字が眩しい。

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「どこから来たの?」

観光客だと思ったのでしょう。

ただそう思われても不思議じゃなく、僕らは横浜在住ではありますが、あえて今日は横浜に観光に来たという気持ちで、ガイドブック片手に横浜らしいところを散策しており、さっきまでは中華街の清風楼でチャーハンとシューマイを食べ、山手を目指す道中ここに着いたのです。

と答えると、

「清風楼のシューマイは美味しい、中華街なら風中林がオススメ、野毛なら万里、焼き鳥なら鳥芳、関内ならキャビンという洋食も昔ながらでホッとするね。」

店主と女将さんは横浜在住の僕らに横浜の美味しいお店を紹介してくれました。

遠くから来ようが近くから来ようが「地元」の人達からすれば観光客に変わりはありません。

「はい。少しだけね。海苔はなしだけど。煮物とサラダはおまけ。

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きょう精米され、いま握られたばかりの真っ白なお米に、葉唐辛子が控えめにまざった小さめのおにぎり。お米の甘さと塩分が噛むたびに沁みてきます。素朴で優しい味でした。
ひとしきり食べたあと、ビールを注文しました。これならまだおなかに入るし、せめてものお代として。

「頼ませたみたいで悪いわね」

女将さんがいたずらな顔をすると、ビールと合わせて、おつまみとしてラスクが出てきた。頼んだ以上に返してくる。どうやらそういう人なのでしょう。

「来た時と顔が変わったね」

そう言えば、はじめの戸惑いも緊張もとけていたことに気づきました。

「ホッと、しちゃいますね」

店名にかけて答えると、
女将さんがいっそうにこやかになっていました。

女将さん、店主、煙突、カウンター。おいしさを作るのは何もおにぎりだけではありません。

気づけばいい時間までのんびりしてしまいました。山手のカフェはまた今度。

また今度。その時は、カフェの前に、おなかをすかせてもう一度ここに行こうと思いました。

 

 

 

 

ホッと こめや

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