【青空文庫】5分で読める短編小説リスト

室生犀星おすすめ作品リスト_青空文庫で5分で読める詩・小説・エッセイ

【5分で読めます】室生犀星の日常の機微から切り取った世界な短く読める作品をまとめました。室生犀星は小説ももちろんですが、エッセイも芥川龍之介や内田百閒など文豪との交遊録も描かれています。読後は「室生犀星が感じていた気持ち分かるな」と共感が元気にさせてくれる室生犀星作品をお楽しみください。

室生犀星のプロフィール

室生 犀星(むろう さいせい、本名: 室生 照道〈てるみち〉、1889年〈明治22年〉8月1日 – 1962年〈昭和37年〉3月26日)は、石川県金沢市生まれの詩人・小説家。犀星という筆名は、当時金沢で活動をしていた漢詩人の国府犀東に対抗したもので、犀川の西に生まれ育ったことからと言う。犀星が育った雨宝院は犀川左岸にあり、犀星はこの川の風情と、上流に見える山々の景色とをことの外愛した。by wikipedia

「鶴」と百間先生 室生犀星

「鶴」と百間先生  室生犀星

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作家 内田百間について語る エッセイ 

室生犀星が交友していた作家や内田百間氏のことについて、内田百間の文章の面白さは彼自身の内面の風変わりなところ、愛嬌のあるところだと。これを読むと、一気に内田百間が読みたくなるエッセイ。またそう思わせる室生犀星の筆が気持ちいいエッセイです。
「鶴」と百間先生 室生犀星

鉄の死 室生犀星

鉄の死 室生犀星

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愛犬 鉄の死 エッセイ 

ブルドッグの愛犬「鉄」は「ゴリ」という同じく飼っていた土佐犬によく負ける喧嘩を挑んだ。ゴリがいなくなると、鉄は気の抜けた調子だった。次第に弱り、鉄の最後を目にした「僕」ははじめて鉄を手にした時を思い出す。大切な存在の死は詩のように響くエッセイ。
鉄の死 室生犀星

芥川の原稿 室生犀星

芥川の原稿 室生犀星

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作家 芥川龍之介について語る エッセイ 

室生犀星が交友していた芥川龍之介氏のことについて、室生犀星のエッセイでの人物描写は明確にイメージできる点が読みやすいです。芥川龍之介のその時の調子やおかしさ、取り巻く編集者の愛情が伝わってくるルポ的なエッセイ。
芥川の原稿 室生犀星

老いたるえびのうた 室生犀星

老いたるえびのうた 室生犀星

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悲しみをエビに喩えた詩

自身の悲しみをエビに喩えた。その悲しさはどこから湧くのか分からない様を這うように反り返るように動くエビに喩える。
老いたるえびのうた 室生犀星

洋灯はくらいか明るいか 室生犀星

洋灯はくらいか明るいか 室生犀星

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東京に来たときの心境 エッセイ 

見るもの全てが「東京」という印象を形成していくその刺激の強さに同時にここで生きていけるのかと友に問われた東京の初夜。それから30年後、このエッセイを執筆しあの頃の東京と自分自身を回想する。
“だが、私はこの痛烈な一撃のためになかなか睡れなかつた。そして今夜見た公園にあるいろいろな生活が私に手近い感銘であつた。小唄売、映画館、魚釣り、木馬、群衆、十二階、はたらく女、そして何処の何者であるかが決して分らない都会特有の雑然たる混鬧こんどうが、好ましかつた。東京の第一夜をこんなところに送つたのも相応わしければ、半分病ましげで半分健康であるような公園の情景が、私と東京とをうまく結びつけてくれたようなものであつた。”
洋灯はくらいか明るいか 室生犀星

 

【室生犀星の世界をもっと読みたい方におすすめ】室生犀星歩全集

AmazonKindleで室生犀星の57作品がひとつになった全集があります。自分も購入しましたが、全集なんかは紙で買うとかなりの量になりますが、データだと簡単に保管できますし、読み出しも気軽にできます。

 

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【5分で読めます】夏目漱石の作品から5分で読めるおすすめ作品をまとめました。夏目漱石は代表作はもちろん短編やエッセイでも面白い作品を多く残しています。幻想的、会話調、いろんな作風が楽しめますがユーモアもある夏目漱石の面白さを体感した後は、その他中長編のおすすめ作品もご紹介してます。読書選びにご活用ください。

夏目漱石のプロフィール

夏目 漱石(なつめ そうせき、1867年2月9日(慶応3年1月5日) – 1916年(大正5年)12月9日)は、日本の小説家、評論家、英文学者。本名、夏目 金之助(なつめ きんのすけ)。江戸の牛込馬場下横町(現在の東京都新宿区喜久井町)出身。

大学時代に正岡子規と出会い、俳句を学ぶ。帝国大学(後の東京帝国大学、現在の東京大学)英文科卒業後、松山で愛媛県尋常中学校教師、熊本で第五高等学校教授などを務めた後、イギリスへ留学。帰国後、東京帝国大学講師として英文学を講じながら、「吾輩は猫である」を雑誌『ホトトギス』に発表。これが評判になり「坊っちゃん」「倫敦塔」などを書く。

その後朝日新聞社に入社し、「虞美人草」「三四郎」などを掲載。当初は余裕派と呼ばれた。「修善寺の大患」後は、『行人』『こゝろ』『硝子戸の中』などを執筆。「則天去私(そくてんきょし)」の境地に達したといわれる。晩年は胃潰瘍に悩まされ、「明暗」が絶筆となった。

by wikipedia

【余談】夏目漱石は言葉遊びの名手?いまも使われる造語

夏目漱石は言葉遊びも多様しており、造語も作るなどまさに近代文学の礎として現在でも使われる言葉も残しています。

  • 浪漫
  • 沢山
  • 月並み
  • 兎に角
  • 新陳代謝
  • 反射
  • 無意識
  • 価値
  • 電力

※上記、夏目漱石の造語であると言われていますが、実際には漱石よりも古い用例もありあくまでも一説の例もあります。

夏目漱石のアイロニー溢れるユーモアを体感したい方におすすめ

元日 夏目漱石

夏目漱石_元旦

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漱石のアイロニカルなユーモアを感じたい人におすすめ

皮肉が聞いた祝辞 エッセイ

元日の新聞に載せる祝辞は元日に書いてるわけじゃない。その前の年の瀬の締切にでも書いたであろう苦し紛れの文句が何を新年を祝いやがってとつらつらと皮肉と込めて書きなぐるそれは、芸人さんの深夜ラジオみたいにイジりまくった文章。これがいつ書かれたのかを確認すると、1910(明治43)年1月1日であり元旦だった。夏目漱石のユーモアが文章からもその構造からも読み取れるおすすめのエッセイ。
元日 夏目漱石

入社の辞  夏目漱石

夏目漱石_退職

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おすすめの退職エントリーに夏目漱石はいかがでしょう。

漱石の退職エントリー エッセイ

漱石、大学教師やめるってよ。大学の鬱憤、生活苦、やめた理由と、新聞社には入社した理由が漱石節で綴られています。やめる時、始める時の心境は最近ネットで見かける退職しました記事にも似た心境が読み取れ、いつの時代もどんな人でも同じような気持ちなのかなとホッとさせてくれます。退職を考えてる人も働くことについて悩んでいる人も文豪がどんな気持ちで生きて働いていたかが分かるのでおすすめです。
入社の辞  夏目漱石

無題  夏目漱石

「はたらくこと」について考えている人におすすめ

夏目漱石が学生に語る、仕事論 エッセイ

夏目漱石が学生への講演を記録したもの。学生は将来モノづくりのエンジニア。畑違いの漱石は自身の作家という職業選択をした経緯や仕事観をエンジニアと対比して語る。それは働く誰も考えさせられる金言がある。
個人的に気になった節を下記に紹介します。
無題  夏目漱石

文学、美術、音楽、演劇等はこの方面に属します。これらのものはなくてすむものであります、しかもありたいものなのです。これらは、幾分か片方で切りつめて余あまった energy をこちらの方に向ける、どちらかといえば押しのふとい方なのです。私らはこの方面へ向って行く。この方面からいえば時間距離なんていう考はありません。飛行機――飛行機のような早いものの必要もなく、堅牢けんろうなものの必要もなく、数でこなす必要もない。生涯にたった一つだっていいものを書けばいいのです。即ち私どもとあなた方とはかく反対になっているのです。

↑ 文学とエンジニアは正反対であること。エンジニアが正確を求められるのに対し、文学は自由さこそ価値があると。

――二つのものの性質を概括がいかつしていうと、あなた方の方は規律で行き、私どもの方は不規律で行く。その代り報酬は極ごく悪い。金持になる人、なりたい人は、規律に服従せねばならない。あなた方の方は mechanical science の応用で、私どもの方は mental なのだから割がいいようだが、実は大変に損をしているのです。しかしあなた方は自由が少いが、私どもは自由というものがなければ出来ない仕事であります。なおいいかえれば、あなた方は仕事に服従して我がというものをなくなさなければ出来ないのです。各自個々勝手な方面へ行ったなら、仕事はできない。私どもの方は我を発揮しなければ、何も出来ません。

↑ 文学は自由であることが強く求められ、より個人的であることが求められる。それは、エンジニアとは真逆である。文学は自由だから楽で良いねという話ではなく、自由でなければいけいない「不自由」を含んでいる。そこには仕事に対する価値と報酬の原理が文学を生業にしても離れられない。つまり仕事という一面で言えば、文学もエンジニアも同じという風にも伝わってくる。

ところがここに腕の人でもなく頭の人でもない一種の人がある。資本家というものがそれである。この capitalist になると、腕も人間も大切でなく、唯金かねが大切なのである。capitalist から金をとり上げればゼロである。何にも出来ない。同様にあなた方から腕をとり上げても駄目である。われわれは腕も金もとり上げられてもいいが、人間をとり上げられてはそれこそ大変である。

↑ 文学やエンジニアの働きを頭や手と喩えていたところに別のプレイヤーがいることが伝える。それはお金を持った資本家という存在。それぞれが違う資質でもって経済を担っている。しかし、はじめにあるのは「人間」である。肝心なことを気づかせてくれる。

あなた方の方では技術と自然との間に何らの矛盾もない。しかし私どもの方には矛盾がある。即ちごまかしがきくのです。悲しくもないのに泣いたり、嬉しくもないのに笑ったり、腹も立たないのに怒ったり、こんな講壇の上などに立ってあなた方から偉く見られようとしたりするので――これは或ある程度まで成功します。これは一種の art である。

↑ 文学は自由さがゆえにときに心にもないことを表現することがある。泣いてなくても泣き、笑えなくても笑う。それはアート、つまり芸術でもあると。芸術は人間本来の心をときに離れてしまうほどの飛躍をもたらすが、それこそ芸術の怖さでもあると、つまり自由さや個人的な表現が芸術になり価値となりこそすれ、それは怖さでもある。はたらくうえでの心持ちの話にも聞こえてきます。

世の中には全く同じ事は決して再び起らない。science ではどうだか知らないけれども、精神界では全く同じものが二つは来ない。

↑ 上記の芸術の怖さゆえ、伝統芸能や過去の芸術の様式を次世代に引き継ぐことを目的にしている人もいる。しかし、漱石はそうではなく、個人の自由さから起点していくことが芸術なのだから大いに冒険していくべきと。それはこの世界唯一のものであると。

文学とエンジニアのはたらくうえでの資質こそ違えど、人間の根幹は同じ。というように受け取れる現在でも十分に胸にくる漱石のエールだと勝手に読み取りました。

人生の儚さ、不思議を気づかせてくれる夏目漱石おすすめ作品

三山居士 夏目漱石

夏目漱石_三山居士

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夏目漱石、人生は短く儚いことを教えてくれる。

友の死に際に想う エッセイ

夏目漱石の大切な友人の池辺くんがもう命短いと聞き、彼の元へ、いつか来訪してくれた日のことや、最後に彼を見た日のことなどを回想しながら、彼の最後の顔を拝むまでのこと。あの時、少しでも何か言葉を交わしていればなといつまでも消えない後悔が残る読後。人生の儚さを教えてくれるおすすめという言葉は似つかわしくないけれども一読をおすすめします。
三山居士 夏目漱石

変な音 夏目漱石

夏目漱石_病院

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死生観について考えさせられる夏目漱石の短編

生きている不思議さを覚える

病院の別室から変な音が聞こえる。大根をするような音が。入退院を繰り返すうちに知った音の正体。自分と他者と生と死の不思議さ。当然だが院内には死を身近に感じる存在や空気感がある。それは入院してみて気づく時間の流れのようなもの。入退院を繰り返して、時間経過とともに院内の生死の空気が変わることに気づく主人公を通して、死生観の不思議について考えさせられるおすすめ作品です。
変な音 夏目漱石

夏目漱石、1時間で読めるおすすめ短編・エッセイのご紹介

倫敦塔 夏目漱石

初期の夏目漱石の文豪として才能が感じ取れるおすすめ短編小説

読了時間30-40分

【書き出し文章】

二年の留学中ただ一度倫敦塔ロンドンとうを見物した事がある。その後ご再び行こうと思った日もあるがやめにした。人から誘われた事もあるが断ことわった。一度で得た記憶を二返目へんめに打壊ぶちこわすのは惜しい、三みたび目に拭ぬぐい去るのはもっとも残念だ。「塔」の見物は一度に限ると思う。

夏目漱石の初期の短編小説。自身のロンドン滞在の記憶と、その場所であっただろう出来事のような幻想事を小説に昇華しているのだろうか。書き出しにある、ただ1度の倫敦塔見物と決めたのは、「余」の倫敦塔で見た幻想?も宿屋の主人に話すと、台無しにされたから。
倫敦塔は歴史的建築物で、あの9日間だけ女王につき処刑されたレディー・ジェーン・グレイが幽閉されていた場所。
漱石は同時期に「吾輩は猫である」を執筆した。その筆致とは相通じない漢詩のようなキレのあるリズムの文体とロンドンの暗鬱とした空気感を行間に込め、最後に皮肉なオチで綴るユーモア。どれも夏目漱石の文豪たる才能が溢れているおすすめ作品。
倫敦塔 夏目漱石

琴のそら音 夏目漱石

初期の夏目漱石のおすすめ短編小説ー会話多用と疑心暗鬼の深まりー

読了時間30-40分

【書き出し文章】

「珍らしいね、久しく来なかったじゃないか」と津田君が出過ぎた洋灯ランプの穂を細めながら尋ねた。
 津田君がこう云いった時、余よははち切れて膝頭ひざがしらの出そうなズボンの上で、相馬焼そうまやきの茶碗ちゃわんの糸底いとそこを三本指でぐるぐる廻しながら考えた。なるほど珍らしいに相違ない、この正月に顔を合せたぎり、花盛りの今日きょうまで津田君の下宿を訪問した事はない。

夏目漱石の初期の短編小説。
婚約者がインフルエンザだと友人に話すと、友人はちょうど似たような状況の夫婦がいたと話し出す。それはインフルエンザから肺炎を患い、亡くなった若い女性の魂が出征中の夫に逢いにいった話。自身の妻の死への不安に怖くなる夜道と、妻の調子の様子が描かれるラストのギャップが爽快。
主人公と友人との会話が多用されるスタイルは読みやすく、友人の話を聞いた主人公の不安が広がる様子が読者にも伝わってくる。最後には漱石の「ぼっちゃん」のような健康的なオチが夏目漱石らしい。おすすめ作品。
琴のそら音 夏目漱石

 

【夏目漱石をもっと読み耽りたい方におすすめ】夏目漱石歩全集

AmazonKindleで夏目漱石の122作品がひとつになった全集があります。自分も購入しましたが、全集なんかは紙で買うとかなりの量になりますが、データだと簡単に保管できますし、読み出しも気軽にできますのでおすすめです。

 

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