【365日、クリエイターの名言】

岡田武史の厳選23の名言から学ぶ【人生と仕事の哲学】

岡田武史さんはサッカー日本代表監督として、1998年、2010年ワールドカップを指揮したのち、今治FCのオーナーとして、日本のサッカーシーンに新しい息吹を根付かせる試みをしている。彼の発する言葉は人生や仕事に勇気をくれる哲学的な言葉が魅力的です。岡田武史さんの言葉から厳選した名言集を紹介します。

岡田武史てどんなひと?

岡田 武史は日本の元サッカー選手、サッカー指導者。現在はFC今治運営会社「株式会社今治.夢スポーツ」代表取締役、日本エンタープライズの社外取締役、城西国際大学特任教授、日本サッカー協会参与。 選手時代のポジションはディフェンダー。Wikipedia

岡田武史の仕事と人生の名言 ー「発想を変える」ことの大切さ

 

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“心から言った言葉は言葉以上のものを伝えるんですよね。だからベスト4にしても、ボクが本気でベスト4だと思ってないと伝わらないんですよ。本当にオレはそう思っているか?と自分にといかけて伝えるくらいの重みのある言葉は、必ず言葉の意味以上のものを伝えてくれる。”


“大体監督が「予選突破くらいでいいや」と思ったら、下(選手)は「1勝すればいいや」になるんですよ。お前ら自分たちのチームで「Jリーグで通用するからいいやというプレーじゃダメだよ」と。「ベスト4行くんだろ? 本気で」と。「オレは本気でベスト4を目指す奴とやる」と宣言しましたから、それから毎回毎回「本気で目指してみないか」っていうようなことを言い続けて、手紙も出したりね。

2010年南アフリカワールドカップの際に、岡田氏は目標をベスト4に掲げた。
結果はグループリーグを突破し、ベスト16に。目標こそ達成できなかったけれども前回大会を上回り、周囲の期待値以上の結果を出した。もし岡田氏自身が監督としての目標をグループリーグ突破にしていたら、結果は違っていたかも知れない。ストレッチ目標を掲げ、本気で達成する士気を作り出してから、はじめて取り組み方は変わっていくと。
ここには、大事な要素が2点あり、目標を設定した人がどれだけ本気で伝えるかが1つ。そして、その当事者が同じ温度感でどれだけ本気になっているかが1つ。
ワールドカップでベスト4にまで行くには、ヨーロッパや南米の強豪に勝利することが必須条件であり、その条件をクリアできるチームや個人に成長していなければならない。
それは、監督の手腕を超え、一人ひとりの成長の速度や伸び具合に強く影響する。そこまでのレベルを達成できるかどうかでまず大前提に備えていなければならないことは、目標を設定すること。
この目標設定を大きくかつ真剣に設定できるのが、監督やリーダーの重要な役割のひとつ。岡田武史元日本代表監督はそれを見事に担った人物。
まず、大きな目標を設定し本気で取り組む意識を持つことから始めることが大切だと教わる名言。

 

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“いろいろな巡り会わせっていうのをうまくつかんで行かなければいけない。選手にもよくいうけど、運は誰にでもどこにでも流れているそれをつかめるかつかみそこねるか。オレはつかみ損ねたくねえんだと。こっからここまでダッシュと言ったら、ここまで。1メートル手前じゃない。たった1メートル手前で力を抜いたために運をつかみそこねてワールドカップに行けないかもしれない。ボクは結構そういう細かいことにうるさいんですよ。「勝負の神様は細部に宿る」と選手に言うんですけど、勝負を分けるのって戦術論やシステム論も大事なんだけど、ボクの感覚ではね、8割くらいは小さいこと。”

結果を出す要素の8割は「小さいこと」だと考える岡田武史氏。具体的な例えとして、ここまでダッシュすることを求めて、その1メートル手前で走ることをやめて手を抜いた選手がいるとしたら、そこを徹底して走り切ることを求めると。
手を抜いてしまってその1メートルで結果が大きく変わることを知っているから。それがワールドカップに行けるかどうか、ワールドカップで勝てるかどうか。
小さなこととの積み重ねが大事になる。直近の試合でもあのとき、あの選手が、あのプレーをしていたら、と傍目から思うその気持ちは監督はもちろん、選手自身も感じているかも知れない。
そのもう少しのプレーをするためには、日頃の練習で手を抜かないことに尽きると、自身に置き換えて自問したくなる名言。

 

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“選手によく話すんですけど、究極のエンジョイってのは、自分の責任でリスクを冒すことだと。要するに、監督が「ここだ」と行ってる。でも「オレはここだ」。これで成功した時にこんなに楽しいことはないんですよ。だからギャンブルでね、自分のなけなしの金で賭けてるから、無くなったら大変だ!勝ったらこれで何を買おうかという喜びがあるわけですよね。スポーツはお金賭けないでできるギャンブル。そこが本当の楽しみなはず。最高に面白いところだぞ、ここはと。言われたことをこなすだけじゃ面白くもクソもないだろうという言い方をするんですけど、でもリスクを冒して失敗したらオレは怒るぞと。怒るかもしれないと言いますけどね。だからリスクなんですよ、怒られるからリスク。「リスクを冒して失敗しても褒めよう」なんてそれはリスクじゃなくなるんですよ、それは。”

岡田武史氏は、リスクを負うことは楽しさを生んでくれる要素のひとつであると説く。
スポーツは勝敗があり、ギャンブル性のあるもので、ここにリスクが設定されていて、かつ、監督からの指示がそのギャンブル性を優位に運んでくれるためのサポートでもあるが、それを時には、監督の指示を破り、自分で考えたプレーをすることにも楽しさはあると。
もちろん監督としての立場はあり失敗すれば怒ることはするが、その怒られるリスクを負ってチャレンジしたときのプレーこそ、指示以上の誰もが想定していない好プレーを生む可能性が大きい。
それは結果を左右するプレーかもしれず、監督としてはどこかで予想や予定調和を良い意味で裏切ってくれるプレーを期待しているのかもしれない。
リスクを負うことをポジティブに考えられ挑戦したくなる名言。

 

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“日本のサッカーは個で勝てないので組織で戦うんです、って言ったら「どうして個で勝てないんですか?」って言われた時、ボクにとってはものすごく大きなスイッチなんだよね。個で勝てないのはボクらにとっては常識ですからね。サッカー界では。最初はカチンときたけどね笑。そういやそうだよな、なんで「個で勝てない」と決めつけているんだろうと。”

“個で勝とうと思ったわけですよ。組織だけじゃなくて個でもある程度勝たないと無理だと。で、走り勝つ、ボール際で勝つ。ボールががしゃんと当たった時に、ボールが自分の前にこぼれるのか、相手の前にこぼれるのか。じゃあ今まで日本は的にパスでスコン、スコンとやられて来たかといったら、ガチャン、ポロ、ドンでやられるのが多いんですよ。だからここで勝てるかどうかがすごく大きいんでね。そういうので何かないかとありとあらゆるものを探しましたね。”

岡田武史氏がある大学教授と対談していた時にあった会話。
日本サッカーの常識とされていた個で勝てないのだから、組織的なサッカーで世界と戦おうとしていた考え方を、サッカーとは畑違いの人に言われて、これまで大前提とされてきた常識を課題として捉え直した。
問題設定をどうするか。これはどこの世界でもよくある話かもしれない。先人が築いてきた問題を踏まえて解決に取り組むのは合理的ではあるが、そもそもその問題設定が最適かどうかはいま一度考えてみると、新しい発想が生まれるかも知れない。
そもそもを考え、意見を述べることは、当初の岡田氏のように当事者の機嫌を逆撫でするような発言に取られるかも知れないが、ここにまだ未知があることを感じ取ってもらえれば、解決への大きな前進になる。そもそもと考えたくなる名言。

 

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“かつて私は世界の名門クラブの練習を定期的に見学し、何かを取り入れようとしました。優れた手法を学ぶことは間違いではないといまも思っています。ただ、世界の誰かがやっていることをそのまま真似しても、それ以上にはなれません。”

“自由なところから自由な発想って出てこないんですよ。縛りがあるから、それを破って驚くような発想が出てくる。”

“子供時代からプレーモデルや哲学をきちんとしたメソッドで叩き込んで、正しいサッカーの型を作るべき。型にはめると自由な発想ができなくなると言われがちですが、そうではありません。守破離という言葉もあるように、型があってそれを守るから、やがてそれを破り離れようという進化が始まり、その過程で新しい発想が生まれる。それはサッカーに限らず、あらゆる分野で言えることかもしれません。”

岡田武史氏も言うように、成長するために必要なことは、多くの先人の成功例を知り、真似ることが大事だと。
そしてある程度知見から次に、しなければならないのは、それらも模倣から離れ自身のオリジナリティを持った手法を作ることが大事。
守破離と言われる鍛錬における三段階があり、守が型を真似し体得する段階、破がその型を破り、自身の改善を少しずつ試みる段階。離が型から離れ自身を確立する段階。
この流れと同じように岡田武史氏は型や模倣から離れるに至った氏の発想は多くの人も惹きつける魅力がある。それはただ単に自由に培われたものではなく、型や制限された枠があってこそ、それを打ち破ることで得たものだろう。
そこまで至ったからこそ、これまでの日本サッカーの歴史を作ってきた監督になり得たのかもしれない。
誰にもある守破離に真摯に向き合いたくなる名言。

 

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“何もないところから決断は生まれない。蓄積してきたものが無心によってつながっていく。”

上記の守破離のような無数の情報や数多の決断を重ねてきたからこそ、ここぞと言う時の決断ができる。
そこにはこれまでの情報から論理的に導かれた決断と言うよりもむしろ閃きのような直感的なものだと。
しかし、その決断の裏にはこれまでの様々な経験知があってこそ導かれたもの。決して論理や経験を軽視せず、それらを糧により強く決断させてくれる閃きまで自身を追い込むことで最良の決断ができる。
経験を大事にしつつ、最後には無心で臨むことが大事だと教わった名言。

 

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“犯罪心理学で「ブロークン・ウインドウ理論(割れ窓理論)」というのがありますよね。窓が割れているビルとそうでないビルとでは、割れているビルのほうが泥棒が入りやすいということ。人間は美しい場所のほうが悪いことはできないという心理を表しています。裏を返せば、人間は美しい場所にいること、美しいことをすることによって、すごく幸福感を得られると思うんです。だから善いことを続ける企業というのは、「美しい企業」でもあると思います。美しいから、その周りにはいつもみんなのハッピーがある。日本にそういう企業が増えれば、本当に幸せな社会になると思いますよ。”

“物事の判断基準は「損か得か」「好きか嫌いか」「正しいか間違いか」などいろいろありますが、僕は様々な決断を下すときに必ず「この生き様は美しいか?」と自分に問いかけます。”

今していることは美しいか?この基準が岡田武史氏の物事を選択する時の基準の一つ。壊れた窓理論のように、秩序のない場所や人、組織はより秩序が乱れる法則がある。
逆説的に美しさを求めれば人はより美しくなる。美しいかどうかを自問していくことは少しでも良い人生を築く上でとても参考になる考え方な名言。

岡田武史の仕事と人生の名言 ー「いまできることをやろう」とよりいまに集中できる考え方

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“90分のたかがサッカーだと。でも90分だからこそ全力を尽くさなければいけない。”

“今の自分に出来ること以上はできない。今の自分のすべてを出す以外、やれることはない。自分は自分だし、自分以上でも自分以下でもない。ありのままの自分をしっかり受け止めていたい。”

“勝負の鉄則に「無駄な考えや無駄な行動を省く」ということがあります。考えてもしょうがないことを考えてもしょうがない。負けたらどうしよう。負けてから考えろ。ミスしたらどうしよう。ミスしてから考えたらいい。できることは足元にある。それをやらないと、目標なんか達成できない。”

“ヤット、その腹でベスト4行けるか? と。あ、これ言っちゃいけない笑。本人には言ったけどね。”

“走れるようになっても走らなきゃ意味がないんですよ。体幹トレーニングしていても体を当てなきゃ意味がない。
「動物は今を精一杯生きている。でも人間は、済んだことを悔やんで今できない。先のことを心配して今できない。俺はそういうのは大嫌いだ。今できることをやってくれ」”

ここにある言葉は端的に言えば、「いまできることをやろう」の一言につきる。人間は過去や未来の概念が邪魔をして、動物のように今に集中出来ていない。
いまにいかに集中するかがプレーの一つ一つの質を上げ、良い結果につながる。いまに集中して取り組む。
サッカーの試合は90分。この90分だけでも集中して取り組む。その90分のために普段の生活やトレーニングから逆算的に取り組む。
岡田武史氏が遠藤選手にそのお腹でベスト4が狙えるかと問うたのは最高の90分に繋がる普段であるか?と問うているだろう。
そして、磨き上げた身体に満足することなく、90分の試合の中で存分にその力を発揮することが大切だと。
鍛えた身体は使わないと意味がなく、いま目の前の敵に勝つために使う。
目的を忘れず、思い描いた舞台の瞬間に勝つためのいまであろうと説いた。
自分のいまはどうか?自問し奮い立つ名言。

 

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“僕が試合を見に行くときに注目しているのは、いかに選手がチャレンジしているかです。選手は当然、調子のいいとき、悪いときがあります。チームが勢いがないときは当然、選手のコンディションにも影響します。でも、本気でチャレンジしているかどうかはわかります。”

上記の言葉と通じるが、岡田武史氏が選手に求めていることは、いまできることやることと、リスクを負ってチャレンジすること。
これは試合展開や身体の調子に関わらず、心意気として常に持っていることができる。その内面を岡田武史氏は試合の視察ではチェックしている。
これはどんな世界でも応用できる人材の見方ではないだろうか。
その人がチャレンジしているかどうか。もちろんチャレンジにはリスクがつきものであり、それでもチャレンジし続けているかどうかを見ることは、この選手が今後伸びていくかどうかの将来性や、ここ一番の重要な試合での活躍を予想する判断基軸になる。
チャレンジしている人にはリスクはもちろんあるが、監督に見初められるようなチャンスも同時にある。
チャレンジする上で勇気づけられる名言。

 

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“重圧やプレッシャーは重力みたいなもので、重力がないと筋肉も骨もダメになっちゃう。”

“人間は土壇場になったら強くなる。本当に人間って強いもんですよ。でも大体みんな、その前に諦める。諦めないで頑張ってたら、人間には底力ってあるもんです。”

重圧やプレッシャーは出来れば避けたい気持ちももちろんあるが、それこそがパワーの源だと岡田武史氏は説く。
重力があってこその筋力や骨の関係性のように、重圧やプレッシャーがあるからこそ、人間の底力が湧き出る。その底力が出るまで、自分をプレッシャーにさらす。
もちろん逃げたくなったり諦めたくなる。けれど、そこからやっと、人間の本来の力が出てくる。
精神力はその力を呼び覚ますために限界まで耐え抜くためにある。世界を戦い抜いた人だからこそ、人間の底力を見え、人間の底力を信じている。
プレッシャーと無二の親友になる考え方、プレッシャーと二人三脚できる精神力が勝ち抜く上では必要条件。簡単に諦めてはいけないと思う名言。

 

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“最初のうちは、いろいろなところで夢を語って歩いているだけで、お金や人がどんどん集まってくるという感じでした。ところが、実際に経営を始めてみると、すぐに現実の厳しさに打ちのめされました。正直、経営がこんなに大変だとは思いもしませんでした。もちろんサッカーの監督にもプレッシャーはあります。ただ、その質が全然違うのです。一番苦しいのは、途中でやめられないこと。個人で戦っている選手や監督は、結果が出なければ自分が辞めるのみです。ただ、経営者の両肩には従業員とその家族の生活が乗っていて、自分だけ逃げ出すわけにはいかない。60名におよぶ選手やスタッフたちに、何があっても月末には給料を払わなければならない。プレッシャーで寝られないなんて日本代表監督時代すらなかったのに、オーナーになってからは資金繰りが気になって、夜中に何度も目が覚めるのです。これまで経営者向けに講演をすることもあったのですが、いかに自分が何も知らずに語っていたかに気づかされました。”

岡田武史氏は監督業をやめた後、今治FCのオーナーになった。
そこでは、選手へのマネジメントではなく、クラブチーム全体のマネジメント業という新たなフィールドに足を踏み入れた。
その時の、感じたことについての言葉。夢やビジョンを描いていた当初は人もお金も集まり順風満帆だった。
しかし、いざ経営を始めると監督業のようにはうまくいかない。経営の難しさや怖さは監督業とは違う種類、違う次元のものがあったことに気づいたのだ。経営や運営は監督とは違い、簡単にやめることができない。
そして月末にはスタッフへの給与を支払わなければならない。
いわゆる資金繰りの面で経営者は日々プレッシャーを感じながら仕事をしている。
スタッフやその家族の生活がかかっているプレッシャーは並大抵ではない。
日本代表監督であっても一企業の経営は神経をすり減らすほどなのかと改めて経営というものの重圧を感じた名言。

 

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“僕は自分で経営をやってみて、初めは夜中にガバッと目が覚めるくらい危機感がありました。だから全部自分でやらないと気が済まなかった。でも、あるときスポンサーから「最近の岡田さん面白くない」と言われて、そうか、自分がすべきことはビジョンや夢を語ることだと気づいたんです。それで最近は社員に任せるようにしています。”

岡田武史氏は経営を始めて気づいたそのプレッシャーに試行錯誤、まずは自分で何もかもやってみることにしたけれで、スポンサーの方には言われた一言で目が冷めた。
最近の岡田さんが面白くないと言われたのは、自分が手を動かすことが増えて、夢やビジョンを語ることを忘れていたから。
経営者として、プレーヤーとして自ら手を動かせば安心する反面、企業全体から見れば、夢やビジョンを語る声が小さくなり、外部の応援してくれるひとに声が届かなくなる。
企業として長期的な経営を考えると、やはり経営者は夢やビジョンを提示し続けることが重要な役割であることを示してくれる。
自分でやったほうが安心という目先の安心よりも、スタッフに任せたほうが安心という強い信頼関係を築きながら、外部の方を巻き込むことが経営者の手腕なのかも知れないと感じた名言。

岡田武史の人生と仕事の名言が溢れ出ている書籍

指し手が震えたあの場面の真相は?巨大な重圧の底で目覚めたものは?できれば勝負したくない相手とは?ロッカールームで必ず選手に言っていたことは?何が勝敗を分かつのか。何が技を磨き、精神を高めるのか。勝負の世界の怖さを知り尽くした二人の男が、勝負への執念と気構え、そして名場面の舞台裏を語り尽くす。

岡田武史の人生と仕事の名言では学び足りない方へ

自分の仕事の作り方のヒントをくれる50の言葉・名言集。【日々更新】

 

【365日】プロフェッショナル・クリエイターの仕事や人生の名言【8月12日-8月18日】

 

タモリの厳選11の名言から学ぶ【人生と仕事の哲学】

タモリさんは長寿番組「笑っていいとも」の司会者。個人としてはイグアナのモノマネや多国語ラジオのモノマネなど独特の芸風とサングラス姿ながら国民的なタレント。彼の発する言葉は人生や仕事に勇気をくれる哲学的な言葉が魅力的です。タモリさんの言葉から厳選した名言集を紹介します。

タモリてどんなひと?

8月22日生まれ。タモリは、日本の男性お笑いタレント、漫談家、司会者。本名は 森田 一義で、芸名「タモリ」と併用することもある。Wikipedia

タモリの仕事と人生の名言 ー「期待しない」ことの大切さ

 

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“座右の銘は「現状維持」”

“「ハングリー精神なんて邪魔。この世界ハングリー精神じゃダメだと思うんですけどね。笑いなんか人間の精神の余分なところでやってるわけでしょ」”

タモリさんは前向きで熱い発言とは真逆の言葉が多い。そこには熱さへの否定というよりも、熱さゆえに視野が狭くなり質を落とすことを懸念しているように取れる。
力みや過度な集中が「余計」を許さず、笑いを仕事としている彼にとっては、命取りになる。余白を持とうという意識は、熱くはないけれど物事の真理を突いたメッセージとして、肩の力を抜かせてくれ、身体がじんわり温かくなる名言。
座右の銘として、「現状維持」を挙げるのも、一般的には「現状維持」を意識していると、甘えが出てしまい、ゆっくりと下降線を辿ってしまうから「現状維持」で良しとするなと言われる。
そこを敢えて、「現状維持」を謳うのは、現状と将来を俯瞰的にとらえず、ただただ「いま」に向けて意識を向けているからだろう。
「いま」という瞬間の連続しかないのだから常にいま出せる100%の力を出していく。それが瞬間最大風速として、結果的に自己最高を更新していく。
そんな肩に力の入っていない座右の銘こそ、一番自分を発揮させてくれる気がする名言。
ハングリー精神にしても同様で、「貪欲さ」がこれまで自分以上の結果まで届かせることは承知しつつ、自身のフィールドである「笑い」に関しては、それが力みとなり、結果的に笑いが起きない悪循環を生む。
人間の精神の余分なところが笑いであるのだから、精神に余白を持たすことが大事と説く。
熱くハングリーが求めれられがちなときに少し頭を冷やし、余白をつくる名言。

 

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“「人間って『自分がいかに下らない人間か』ということを思い知ることで、スーッと楽にもなれるんじゃないかな」

タモリさんは、「自分がいかにくだらないか」を知ることは、自分を楽にしてくれる考え方であると。
自意識のなかで自信過剰と自己嫌悪の延々ループを繰り返してしまい、気づいたらこんな時間になってしまい、「今日何もしていないじゃん」と最後には自己嫌悪で締めくくり、明日への誓いを立て、なんとか正気を保ち、眠りにつく。
そんなくだらない一日がもしあるとしたら、いっそ、はじめから「自分はくだらない」と開き直ってしまうのはどうか。
そして、これから面白い人間になっていくことすらも考えず、基本的にくだらないものとして自分を楽しみながらいじる。
自意識を繰り広げるくだらない一日はそこにはない。あるのはくだらない自分と、そんな自分の小さな変化や、外の世界の大きな変化に気づく眼の前の景色を面白くしてくれるループがあるだけ。
自分がいかにくだらないかを知ることは、面白い一日をはじめるうえで大切な考え方なのかもしれないと考えさせられる名言。

 

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“他人に期待などしなければ、つまらないことで感情的にならずにすむ。そうすれば人間関係に波風も立たなくなり、円満にだれとでも付き合える”

他人に期待をしないことは一見冷めた言葉とも取れるが、期待するからその期待が下回ると、自分の負の感情が湧く。
それならいっそ、期待をしなければ、下回るものがなくなり、負の感情は湧かない。
結果的に、それは人に対しても感情的に接することがなくなり、良好な関係を作れるのではないか。
冷めた言葉ともとれた言葉はタモリさんなりの優しい言葉である考え方だと感じる名言。

 

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“「人間の不幸は、どだい、全体像を求めるところにあると思うんです」”

人間は営みのすべてにおいて、これまで以上の質を得ようとする生き物であり、かつ各種のバランスの良さをも求める生き物。この意味では全体像を求める生き物であると言える。
しかし、これこそが人間を不幸足らしめていると説く。
勝手な解釈ではあるが、全体像をとらえたり、全体像を求めたりすることは抽象的な思考であり、抽象には得てして終わりがない。その終わりのないものを求めてしまう行為も同様にいつまでも終わりがない。
幸福をもとめ、幸福の全体像を求めてしまうことには実は終わりのない幸福への道を歩む不幸が含まれている自己矛盾がある。
それならば、いっそ、全体を求めず、分裂した部分的なものを求めれば、少しは楽になれるとのではないかと解釈する。タモリさんの言葉について、もう少し考えてみたい禅問答のような名言。

 

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“やっぱり近道はないよ。真ん中の王道が近道なんだよ”

“いまだに何かをわかったわけでもなく、ただ迷いつつ手探りでやり続けております。”

逆説的、冷めた名言が多いタモリさんがだが、この言葉はそれこそ、ひねる必要もない王道の言葉なのかもしれない。
物事に近道があるとしら、やはりど真ん中しかないと。誰もが歩んだ道として、別の道が近道と安易に考えてしまうが、やはりまっすぐに伸びる道を進むことが大事。道を歩く上で、近いかどうかが問題ではなく、先人が歩き、少し先が俯瞰的にも見えながら、目的地へは遠くも感じるこの道をただただ、歩き続けることこそが大事だと。
やり続けることに関して、タモリさんは笑っていいともという長寿番組をしてきた方として、誰よりも説得力があり、タモリさんだからこそ、王道をやり続けることの大切さを誰よりも分かっているのかもしれない。
やり続けるかしないと思える名言。

タモリの仕事と人生の名言 ー「聴くこと話すこと」がもう少しだけ上手になる考え方

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“「日常で一番重要なことを伝えるには低いトーンで小さな声でしゃべる方が伝わる。そうすると相手の注意力が増してくる。大きな声を出せば面白いと思うのは勘違いだ」”

学生時代、教室が盛り上がるなかで、大きな声で注意をしていた先生の声が突然小さくなると、さっきまでの賑やかさが静かになることがあった。
大きな声以上に小さい声の方が違和感を感じ、聞き耳を立てるのかもしれない。
タモリさんはこの原理に似た言葉とともに、聞き耳を立てた人に伝えることでより面白くなると説く。
どう伝えるかも考えつくされたプロならではの、コミュニケーションで活かしたい名言。

 

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“(相手に喋らせる為には)あまり訊いちゃ駄目なんです。訊くと人は喋らない。まず自分のことか関連することを話す。そうすると「いやいや違いますよ」って感じで話してくれます”

多くの方と対談をしてきたタモリさん。機械的にゲストへの質問をしても、ゲストはまだ話す人としてのエンジンが温まっていない。
そんなときは、自分自身が話してあげることで、お題の提示や答えの一例、ヒント、さじ加減など、話すうえでの材料や連想が広がる要素を与えるよう。ゲストはさっきよりも話やすくなっている。
聞きたいならまず話す。単刀直入にいくだけがコミュニケーションではないと考えさせられる名言。

 

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“初対面の人と上手く話す秘訣なんて無いんです。心構えとしては、初対面と思わない事じゃないですかねえ。この人はよく知っているんだ、仲良しだと思う事です”

初対面の人と上手く喋れればと思うのは、誰もが一度は思ったことかもしれない。
そんな問題への解答をタモリさんは初対面と思わず仲の良い人だと思うことと挙げる。
もし気心の知れた友人だと思えれば、上手く喋ろうなんて思うこともなく、自然と会話は弾む。
あえて、状況設定を変えてしまうことも問題解決の方法の一つだと教わる名言。

 

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“「名言は好きです。でも、名言を言おうとする人は嫌いです。」”

最後はタモリさんらしい言葉で締めくくり、また名言で記事を作った自身への皮肉としても挙げておきたい。
名言それ自体は良いものがあるが、名言を言おうとする人については言おうとする意識が野暮ったく滑稽に映るのだろう。
名言は言おうとするものではなく、自然と口にされた言葉こそ、その人の人柄や本質が溢れ、名言と昇華される。

 

タモリの人生と仕事の名言が溢れ出ている書籍

デビュー時から現在までの、タモリの様々な発言やエピソードを丹念に読み解き、その特異性と唯一無二の魅力に迫る。 親しみ深くて謎の多い、孤高の男の実像とは。―タモリは過去や未来にこだわることの不毛さに対し、若い時から(あるいは幼少時から)問題意識を持ち、考えぬいた末に「現状を肯定する」という生き方を選択した。いかに執着を捨て、刹那的に生きることを選べるか。その実践として、「タモリ」がある。―(本文より)

タモリの人生と仕事の名言では学び足りない方へ

自分の仕事の作り方のヒントをくれる50の言葉・名言集。【日々更新】

 

【365日】プロフェッショナル・クリエイターの仕事や人生の名言【8月12日-8月18日】