発想やアイデアは「視点や組み合わせの変化」で得られるものであるなら、ここに紹介する本は物事の見方を変えてくれる力があり発想やアイデアのヒントを与えてくれます。ビジネス本だけでなく、漫画や絵本、短歌などあらゆるジャンルから物事の見方を変えるキッカケになり得る本をご紹介します。

仕掛学 松村真宏

日常の町並みはどこかの誰かが作ったもので溢れています。そこには作り手の工夫ともいう使う人のことを想像し、考えつくされた「人を動かす」仕掛が施されています。著者が見つけた日常の仕掛を例に作り手の知性と熱量を想像しながら読むとひとつのドラマが浮かんできそうなほど、世の中には仕掛で溢れていることに気付かされます。

ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか? ~不便益という発想 しごとのわ 川上浩司

秘境への観光地や、登山、など決して効率的で便利でない楽しみ、つまり益があるように、すべてのことに不便さを便利に変えていくことは一見進歩ですが、著者は少し立ち止まって考えてみませんか?と立ち止まり、あらゆる事例から不便益という益の視点を与えてくれます。

月3万円ビジネス 藤村靖之

月3万円稼ぐビジネス。それは月3万円しか稼げないので、競争も少ない。使う時間も少ないビジネス。もし月30万欲しければ、月3万円のビジネスを10個組み合わせればいい。ビジネスってこんな感じでいいのかと、ハードルを下げてくれる一冊。

月3万円ビジネス 100の実例 藤村靖之

月3万円ビジネスの実例集。発想の転換や、少し視点を変えて見るだけで、ビジネスになりうるし、可能性は広がっていきます。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 森岡 毅

マーケティングとは良く耳にするけれど実際どれだけの人が本質を掴み使いこなしているのかは分からない。著者はマーケティングを駆使し、再建が難しいとされたUSJを復活させた。内実を語っている実例はマーケティングというスマートで華やかなイメージとは裏腹に泥臭く頭に汗、というよりも血が出るほど考えに考えてこその成果こそマーケティングの本質なのかもしれないと感じました。

TOKYO一坪遺産 坂口 恭平

トーキョーの街並みやそこに住む家々を海外の人はうさぎ小屋だという。うさぎが住むほどの小ささの中に著者は住人の自由さや宇宙を見る。ミクロを突き詰めると量子力学の宇宙が広がるような視点の転換を与えてくれます。

町田くんの世界 安藤 ゆき

世界が美しいか面白いか優しいか満ち溢れているか。それは世界が持っているのではなく、あなたがどう感じるかに尽きる。町田くんが見る世界は美しく満ち溢れている。その目に映る世界を覗くだけでも自身の世界は以前よりも美しく見えてくる一冊。

引用;町田くんの世界 「他人に優しくすること」が見せてくれる世界の美しさ

挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集 天久 聖一

このタイトルを見てその猫が今後どうなるのか。気にならない人は少なくない。つまり、一文で物語は始まり出す。本作は物語の始まりの一文だけが集められている。それは続きこそないが、この著書にある一文たちが想像させてくれるあなただけの物語が広がります。

オレがマリオ 俵 万智

オレがマリオ。石垣島に移住した著者の息子が言った一言。つまり、石垣島が持つ都会とは違う環境がゲームをする側でなく、ゲームの中の人物になったような感覚。環境は発想やアイデアを変え広げてくれる。その一例を端的にリズミカルに魅せてくれる著者の視点豊かな短歌集。

あるかしら書店 ヨシタケ シンスケ

こんな本や本屋はないかな?本好きなら誰もが想像するだろう発想やアイデアが著者の愛らしいタッチで描かれていく。実在しないかもしれない。それでもページに書かれているだけで楽しいのは、本が持つ力そのものを実感させてくれる一冊。

ふとんかいすいよく 山下 明生

少年が休みにどこにも行けない不満に対し、お父さんがふとんを海に見立て海水浴を二人でする。想像はどこまでも広がる。それは実際に目にした海よりも深く広く鮮やかに。その記憶は大人になったいつか蘇る気がする。この物語になぜか懐かしさを感じるのは、誰しもあの頃想像した憧れの場所の記憶があるからでしょう。

てんじつきさわるえほん さわるめいろ 村山 純子

迷路は見て辿るものであることと認識していた自分がいたことに気づかされる一冊。目をつぶり、触ることで感じる道がそこにある。もちろん間違った道も。ゴールできた時の達成感はいつもの迷路よりも一層嬉しい。