作家がおすすめする作家・作品 朝井リョウのおすすめリスト

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読書選びのひとつに「作家さんで選ぶ」があります。気に入った作家さんを見つけると、このひとはどんな作家や作品を面白がっているのかも気になってきます。「作家さんがおすすめする作家・作品」も選び方のひとつになってもいいのではないでしょうか。朝井リョウさんがTwitterでおすすめしていた作品をまとめました。

「公園へ行かないか? 火曜日に」 柴崎友香



「公園へ行かないか? 火曜日に」 柴崎友香

あらすじ
2016年11月8日、わたしはアメリカで歴史的瞬間に居合わせた、はずだった――。世界各国から作家や詩人たちが集まる、アイオワ大学のインターナショナル・ライティング・プログラムに参加した著者が、英語で議論をし、街を歩き、大統領選挙を経験した3ヶ月。現地での様々な体験から感じたことを描く11の連作小説集。

 

朝井リョウさんコメント
ヤル気を出す時って自分を大きく見せてしまいがち。書く対象が大きくとも心身に実感のある言葉を積み重ねていく著者のスタンスにホッとします。

著者がアメリカ大統領選の最中に滞在した記憶をもとにしたノンフィクション小説。
アメリカという州の集合を意識するなか、滞在中に参加したプログラムでは多種多様な文化を持つひととの関わりを通して、言語と文化の違いを肌で感じる。外国語と母国語の言語や思考の距離感は、日本語や著者自身の思考をも考えさせる。日本語とひとくくりにしても、標準語と著者のルーツである大阪弁の距離感に、大阪弁こそルーツだと思い至る。著者、柴崎友香の作中に出る登場人物が話す大阪弁は、日常の風景を想起させながら、小説世界の詩情あふれる美しさ、繊細さで構成されている。

「公園へ行かないか? 火曜日に」 柴崎友香

 

星間ブリッジ きゅっきゅぽん



星間ブリッジ きゅっきゅぽん

あらすじ
日中戦争時の“魔都”上海を舞台に日本人少女と中国人少年が絆を紡ぐビルドゥングスロマン

 

朝井リョウさんコメント
舞台は昭和初期の中国。上海に渡った日本人の少女が中国人の少年と出会うところから物語は始まります。名作の復刻版感さえ漂う独特な絵柄で描かれる少女・少年目線の日中戦争。私は3巻でボロ泣きしました。全4巻というコンパクトさなので週末の読書に是非。この漫画は表紙を並べて紹介したかったなぁ。by Twitter

歴史もの、しかも戦争、異国という時間も場所も重苦しく暗澹とした雰囲気が出てもしょうがないテーマに対し、作者の感性がもつ「ほのぼの」した描写が緩和してくれる。現在も近隣国への関係は良いとは言えないなか、このような作品が存在することが素晴らしい。作者の感性、勇気、気概、今後も気になる作家さんです。

星間ブリッジ きゅっきゅぽん

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